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エリザベス女王<<生誕90周年>>「やっぱり英国王室ものは面白い!」華やかな衣装にも注目の映画5選

2016.06.04(Sat) | 清水久美子

イギリスの国民は王室に大きな関心を寄せていることで有名。遠い日本に住んでいても、英国王室の話はドラマチックで、とても魅力的です! 古くはヘンリー8世、その娘エリザベス1世、間をおいてヴィクトリア女王、そして現代まで、英国王室の物語を映像化した作品がたくさん作られてきましたが、どれも面白いものばかり。ここでは、『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』の公開に合わせ、ぜひ観てほしい英国王室ものを5本紹介します。

『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』
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今年・2016年に生誕90周年を迎えたエリザベス女王。イギリス史上最高齢・最長在位の君主であるエリザベス女王は、『英国王のスピーチ』のジョージ6世の娘として知られています。
国民に愛され続けいているエリザベス女王ですが、彼女が王女だった19歳の時、王宮を出てロンドンの街中でお忍びの一夜を過ごしたことが。この一夜に起きた出来事が、次期女王としての自覚と覚悟を持つきっかけになったのではないかと推測されます。 ヨーロッパ戦勝記念日を祝う一夜を描いた本作は、家族から“リリベット”という愛称で呼ばれていた頃のエリザベスのキュートな一面、そして女王になるにふさわしい凛とした佇まいを映し出しています。また、エリザベスと一緒に出かけた妹のマーガレットは後に“恋多き王女”として知られることになりますが、本作でも好奇心旺盛で何にでもトライして危険な目に遭いそうになり、エリザベスをハラハラさせていてユニーク。そんな妹を必ず守らなければと奔走するしっかり者のエリザベスを見ると、やっぱり女王にふさわしいなと思います。 姉妹のピンクを基調としたお出かけドレスや、エリザベスのクールな軍服姿など、徹底した時代考証をもとに用意された衣装にも目を奪われます。この一夜が『ローマの休日』誕生に影響をあたえたのかも!? と、胸をときめかせてくれるストーリーも非常に魅力的です!

◆映画『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出
2016年6月4日(土)シネスイッチ銀座他全国順次ロードショー
(C)GNO Productions Limited
『英国王のスピーチ』
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『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』のエリザベスの父親であるジョージ6世が、吃音の悩みを乗り越え、ナチスドイツとの開戦に揺れる国民に向けてのスピーチに臨む感動作。ジョージ6世を熱演したコリン・ファースがアカデミー賞で主演男優賞を受賞したほか、作品賞、監督賞、脚本賞にも輝いた傑作映画。ジョージ6世は英国史上、最も内気な王として知られていますが、国王に即位した兄エドワード8世が認められない恋に落ち、王位から退いてしまったため、思いがけず王になった人物。野心家ではなく、突然無理やり王にされてしまった彼の苦悩が本作から伝わってきます。
国王としての重責は大変なものながら、妻と二人の娘をこよなく愛する良き夫・良き父であるジョージ6世。そんな彼が、型破りのセラピスト・ライオネルの友情と妻の愛情に支えられ、激しい特訓の末に渾身のスピーチに挑む姿が心を打ちます。王の内面を繊細に描出したトム・フーパー監督の手腕が光る一作です!

『クィーン』
クィーン〈スペシャルエディション〉 [DVD]

前出の2本を観たら、やっぱりチェックしたいエリザベス女王の人間性と心情をつづった、現英国王室の内側を映画いた“英国王室ものの決定版”と呼べる作品。ダイアナ元皇太子妃が急逝した直後、エリザベス女王がコメントを出すかどうか国民は注目していました。チャールズ皇太子との離婚後、民間人となったダイアナの死に対して、エリザベス女王はコメントをする必要はないはずでしたが、絶大な人気を誇るダイアナの死を無視することは、結果的に国民を無視することに…。生前のダイアナとの不仲説は好奇心の的となっており、エリザベス女王がコメントを出さないことから、国民の不信感は募っていき、女王はたちまち窮地に追い込まれてしまいます。
ヘレン・ミレンがエリザベス女王にソックリ! 静かに葛藤する女王に扮した名演技で、アカデミー賞・主演女優賞を受賞しました。エリザベス女王はダイアナをどう思っていたのか? その時、ロイヤル・ファミリーはどんな様子だったか? 就任したばかりの若きブレア首相のとった行動とは? などなど、現代の英国王室の内情がよく分かる、とても興味深い作品です。

『ダイアナ』
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『クィーン』で、その死後が取り上げられた、エリザベス女王が対応に悩んだ“長男の嫁”ダイアナの、チャールズ皇太子との離別後を描いた知られざる物語。皇太子とカミラの不倫に苦しみ、別居したダイアナは、二人の王子と一緒にいられない寂しい暮らしを送っていましたが、心から尊敬できる男性・心臓外科医のハスナット・カーンと出会い、喜びを感じるようになります。離婚成立後は、地雷廃絶運動などの人道支援活動に力を入れ、世界中を飛び回るダイアナ。ようやく幸せな第二の人生を歩み始めていたのに、早すぎる死が彼女に襲いかかります…。
ダイアナのしぐさや話し方を徹底的に研究したナオミ・ワッツが、彼女の内面の深い部分までも見せようと熱演。華やかで人気者だったダイアナの陰の部分や、純粋に愛を求める姿が心に突き刺さります。ヴェルサーチやディオールといったダイアナが好んだブランドが協力し、実際にダイアナが着用したドレスも使用されるなど、当時の彼女のファッションが再現されているのも見どころです。

『ヴィクトリア女王 世紀の愛』
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エリザベス女王に抜かれるまでは、在位期間が最長だったヴィクトリア女王の若かりし頃の物語。前出の4本とは趣の異なる、英国王室純愛ストーリーです。18歳で即位し、英国を“太陽の沈まない帝国”と呼ばれるまでに押し上げたヴィクトリア女王。彼女が自らプロポーズして結婚したアルバート公との仲睦まじい夫婦関係が描かれます。19世紀当時から今もずっと“史上最高の理想のカップル”として語り継がれている二人ですが、ヴィクトリアと母親との確執や、王室の権力争い、国民の暴動など、本作ではヴィクトリアに起きた数々の困難、そして彼女を支えたアルバートの深い愛が取り上げられ、感動を誘います。
華々しい衣装とセットが素晴らしく、舞踏会のシーンは息をのむほどきらびやか! 実話を基にしているのに、おとぎ話のように胸をときめかせてくれる映画です。

近年、英国王室ものはとても人気があり、海外ドラマも次々と作られています。6度も結婚したヘンリー8世をジョナサン・リース・マイヤーズ(『パリより愛をこめて』)が演じた、ヘンリー・カヴィル(『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』)も出演している「チューダーズ <ヘンリー8世/背徳の王冠>」や、エリザベス1世と英国王位を争ったスコットランド女王、メアリー・ステュアートの恋と運命をスタイリッシュに描いた「REIGN/クイーン・メアリー」など、映画とあわせて楽しむのもオススメです!

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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