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素敵なファッションも恋愛のヒントもぜんぶここに詰まってる!人生と恋に効く5つのフランス映画

2016.06.22(Wed) | 新谷里映

結婚という形をとらなくても愛し合って一緒に暮らしたり、未婚であっても子供がいて夫婦のように暮らしたり、フランス人の形式にとらわれない恋愛観、結婚観はどこか羨ましかったりします。もちろんフランス映画にもいろんな好きの形、愛の形が描かれている。そこで毎年日本で開催されているフランス映画祭で上映されたことのあるフランス映画から、恋に効く恋愛映画を5作品ピックアップしました。いろんなパターンのフレンチラブストーリーで恋愛脳を刺激して、恋のスイッチをオン!

フランス映画初心者にもオススメ! タイプライターに情熱をかけるヒロインの頑張りとクラシカルな世界に心酔する『タイピスト!』
タイピスト!
もともとフランス映画好きな人は別ですが、どちらかというとハリウッド映画をよく観る人にとっては、フランス映画は深いテーマを投げかけてくる、ちょっぴり重い人間ドラマばかりなんじゃないか……って思っている人、多いかもしれません。そんなフランス映画初心者にもオススメなのが、お洒落で、ラブストーリーもあって、なぜかスポ根で、現代にも通じる女性の活躍を描いたとってもチャーミングなラブコメディ『タイピスト!』。時代は1950年代。当時の女性の憧れの職業は秘書で、彼女たちの最大の武器はタイプライターでした。この映画では、どんくさい田舎娘が素敵な秘書に憧れて、タイプライターを猛特訓して、秘書どころか世界大会を目指しちゃうお話。そもそもタイプライターの早打ち競技があったという事実にびっくりです。その特訓はまるで女性版『ロッキー』、タイプ版『ロッキー』のようでもあって。でも、戦闘衣装はかわいいドレス! 1950年代のフレンチファッションも見どころです。
しあわせな結婚をするためにバツイチになる!? ジンクスを信じすぎたヒロインが出会う運命の恋『バツイチは恋のはじまり』
バツイチは恋のはじまり
女性はとても占い好き。毎日の星占いから、今の彼氏と結婚できるかどうか、運命の人は何歳で現れるのか……など、たかが占いと思っていても悩めることがあるとつい信じてしまうものです。ジンクスもそう。たとえば、『バツイチは恋のはじまり』のヒロイン、イザベルは素敵な彼氏と同棲中ですが、彼女の家系におけるジンクスは“一度目の結婚は失敗する”という嬉しくないジンクス。そのせいで結婚に踏み込めずにいるんです。そして彼女は今の彼氏と幸せになるために、何と! じゃあ一回結婚してバツイチになっちゃえばいいんじゃない!? と、とんでもない策に出る。そんなことってある? と思います、思うけれど、人って何かを信じ込んでいるときってものすごいパワーを発揮するもので。傍からみたら可笑しなことをイザベルは本気でやってしまう。女性の心情を鋭く可笑しく描くラブコメディです。
フランソワ・オゾン監督が描くさまざまな形の“好き”。観終わったあとに誰かと語り合いたくなる『彼は秘密の女ともだち』
彼は秘密の女ともだち
“好き”という感情にはさまざまあって、異性に対する好き、友だちとしての好き、家族に対する好き、動物に対する好き……同じようで違うものです。『彼は秘密の女ともだち』のなかで問いかけてくる“好き”は、タイトルにもあるように、友だちとしての好きについて。主人公のクレールには幼い頃からの大好きな親友ローラがいますが、彼女は若くして亡くなってしまう。ローラのことが大好きなクレールは「命ある限りあなたの赤ちゃん(娘)と夫のダヴィッドを守る」というローラとの約束とおり彼らを支えようとしますが、ダヴィッドには女装願望があって──クレールと女装したダヴィッドとの間に不思議な友情が生まれるお話です。ダヴィッドへの想いが同性としての好きなのか、異性としての好きなのか、揺れ動く。もしも自分がクレールと同じ立場だったらどんなふうに心は揺れ動くのか? そしてどんな選択をするのか? 自分自身の“好き”の概念を考えさせられる映画でもあって、とても面白い。いろんな愛の形が認められつつある現代だからこそ生まれた映画とも言えます。
観たあとに小説も読みたくなる『ボヴァリー夫人とパン屋』。女性監督だからこそ描ける官能と美と妄想の世界から“女”の艶っぽさを学ぶ
ボヴァリー夫人とパン屋
官能的で、美しくて、危険がはらんでいて、でもどこか滑稽で──『ボヴァリー夫人とパン屋』はとてもフランス的な映画です。夫と一緒にフランスの小さな村ノルマンディーに引っ越してきた英国人のジェマ・ボヴァリーは、女性からみてもうっとりしてしまうような、とても魅力的な女性。そんな彼女に向いのパン屋の主人マルタンも魅了されてしまいます。ただ、彼の場合は単に彼女に惹かれたのではなく、彼の愛読書である「ボヴァリー夫人」とジェマを重ねて妄想し始めるんです。小説の「ボヴァリー夫人」とは、夫がいながらも他の男性と情事を重ね、最後は自殺してしまう女性の話。苗字が同じというだけで、ボヴァリー夫人だというだけで、勝手にこうなんじゃないか、ああなんじゃないかと妄想するマルタンは見方によってはとても気持ち悪いかもしれませんが(笑)、そこは女性監督アンヌ・フォンテーヌのすごいところ。マルタンの視線としてジェマを切り取ることで官能的に描いている。ふつうの仕草がなんとも官能的に見える。その艶っぽさ、必見です!
女子も恋するヴァネッサ・パラディの可愛さ!ロマン・デュリスの格好良さ!フランス映画界に欠かせない2人が初共演の『ハートブレイカー』
ハートブレイカー [DVD]
フランスを代表する俳優、ヴァネッサ・パラディとロマン・デュリスが初共演のラブストーリーです。ラブコメもので「○日間で○○する方法」のようなタイトルをよく目にしますが、この『ハートブレイカー』はそれとちょっと似ています。プロの別れさせ屋のアレックスは結婚予定のカップルを10日間で別れさせなくてはならないのに、ターゲットのジュリエットが手強くて、逆に振りまわされて、さらには恋をしてしまって……というコメディ感とロマンス感たっぷりの恋愛ものです。格好良さと色気を武器にターゲットの女性を惑わし仕事を遂行してきた=別れさせてきた男が、気づかないうちに恋に落ちていく。完璧な相手と結婚予定だったはずの女が、気づかぬうちに父親が雇ったボディガード=別れさせ屋と恋に落ちていく。興味のなかった相手を好きになっていく心の変化も楽しめます!

最後に

5つの映画に登場するヒロインたちはみんなそれぞれ自分らしい恋愛をしています。たとえ途中で心変わりしてしまったとしても、その変化も受け入れて恋愛をしていく。そんなところに惹かれます。彼氏彼女ならこうでなくちゃ、結婚はこうでなくちゃ……なにかとルールを決めがちな自分の恋愛における価値観を変えてくれた映画ばかりです。

Writer | 新谷里映

雑誌編集者を経て現在はフリーの映画ライター。女性誌や映画雑誌、ウェブ『cinemacafe.net』『NYLON .JP』『ホンネスト』『T-SITE』などでインタビューやコラムを執筆。日テレ『PON!』、TOKYO FM『LOVE CONNECTION』の映画コーナーに出演するほか、トークイベントのMCとしても活動中。

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