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観るだけでハラハラ!ドキドキ!狂気とエロスの映画特集

2016.08.24(Wed) | 中田真梨子

サスペンス、ホラー、ミステリー…時間を忘れて画面に釘づけになる映画はたくさんありますが、そこに‟エロス”という人間の欲望が加わると、更に予測不可能なドラマに変貌します。
「え!そこまでする?!」とツッコミたくなる登場人物たちの狂気の沙汰をハラハラ・ドキドキしながら楽しめる作品をご紹介します。

愛するが故の狂気炸裂!アカデミー賞3部門受賞『ピアノ・レッスン』
ピアノ・レッスン
19世紀半ばのニュージーランドを舞台に、口がきけない1人の女と2人の男の三角関係を描いた作品。ピアノを奏でることで自己表現する主人公エイダ(ホリー・ハンター)は、スコットランドからニュージーランドへスチュワート(サム・ニール)と結婚するために、娘のフローラ(アンナ・パキン)と自分の分身であるピアノと共に海を渡ってきた。しかし、スチュワートは「ピアノは重い」と言い、浜辺にピアノを置き去りにしてしまう。更にスチュワートは友人のベインズ(ハーヴェイ・カイテル)にピアノと土地を交換する約束をしてしまい、ピアノはベインズの元へ。ベインズはエイダにピアノを教えて欲しいと頼み、ついに禁断のレッスンが始まる…。
ピアノのレッスンという閉鎖された空間で、徐々に変化していく男女の関係を観ているだけもハラハラしてしまいます。エイダとベインズの関係を知った夫のスチュワートがブチ切れるシーンは圧巻!しかし、その狂気にも負けないエイダの鉄人っぷりもあっぱれです。さすがアカデミー賞3部門(主演女優賞、助演女優賞、脚本賞)を受賞するだけのことはある力強い作品です。
グロくて妖艶な映像に度肝を抜かれる!『パフューム ある人殺しの物語』
パフューム ~ある人殺しの物語~
18世紀パリの悪臭がたちこめる魚市場で1人の男児が産まれた。彼の名はジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つ彼は、美しい女性の匂いに魅了され誤って殺人を犯してしまう。その行動は更にエスカレートし、彼は“最高の香り”を求めて次々と女性を殺害することになる。世界45ヶ国で発売され、1500万部を売り上げたベストセラー小説を映画化。
まず主人公が魚市場で産み落とされる冒頭のシーンは、観客を試しているとしか言いようがありません!とてもグロいです。魚市場の生臭さがひしひしと伝わってきます。しかし、このシーンがあるからこそ“香り”という目に見えない要素が最後まで消えずに残っているのではないでしょうか。
そして、エンディングでは「はぁー!」と思わず声を出してしまう程の衝撃的な映像が待っています。殺人を犯してまで造りだした香水という名の“媚薬”に、人々が翻弄されていく様は圧巻の一言!
2人の男に愛され、自身の生き方を模索する女性の姿を描く『夏の終り』
夏の終り
妻子のある年上の作家・慎吾(小林薫)の愛人として長年暮らしてきた知子(満島ひかり)の前に、昔激しく恋に落ちた年下の木下(綾野剛)が突然現れる。慎吾に離婚も結婚も今まで望んだことのない知子だったが、木下と関わることによって、内に秘めた想いが沸々と湧き上がってくる。瀬戸内寂聴のベストセラー同名小説を映画化。
過激で激しい作品も非現実的で良いけれど、本作で描かれている狂気はあまりにも普遍的です。「好きなのよ、だって好きなのよ!」「愛なんかより習慣の方が強いんだから」と女性ならハッ!と共感してしまうようなセリフが胸を打ちます。
女性は愛し愛されると、自身の許容範囲を超えた想いや行動に駆られてしまうのではないでしょうか。
夏の昼下がり、しっとりとした気分になりたい時にオススメな作品です。
私たちの秘めた愛を守るためなら殺人さえも厭わない『私の男』
私の男 [DVD]
舞台は流氷が町を囲む北海道紋別。津波によって孤児となった少女を引き取った淳悟(浅野忠信)は、慎ましくも少女と2人で寄り添いながら暮らしていた。聡明な高校生と成長した花 (二階堂ふみ)と淳悟の禁断の関係に勘付いた大塩(藤竜也)は花に忠告するが、極寒の海で大塩の遺体が発見される。
主人公の2人が血の滲む想いで絡み合うシーンが痛々しくもあり、幻想的。
2人の関係を守るために殺人を犯すことによって、より一層2人の秘密は重くなり、互いの絆は深まっていきます。
少女だった花が徐々に大人の女性へと成長し、淳悟から自立していきながらも、精神的には彼を支配しているラストシーンがゾクッとします。
浅野忠信と二階堂ふみの殺気立つ演技も見応え十分!
狂気とエロスの金字塔!『愛のコリーダ』
愛のコリーダ ~IN THE REALM OF THE SENSES~ (Blu-ray) (PS3再生・日本語音声可) (北米版)
大島渚監督が昭和初期に起こった「阿部定事件」を題材に映画化した衝撃的な問題作。 1970年代にここまで赤裸々に“性”を描写した作品があっただろうか!
まずは絶え間ないセックスシーンに驚きですが、この作品の見所は阿部定が情事を重ねるごとにどんどん狂気の沙汰にハマっていく姿。
「この男を殺して自分のものにしたい」と包丁を持った定をもう誰も止められません!映画好きなら一度は観て、是非とも食らって頂きたい作品です。

官能的な映画は数多くありますが、“狂気”というエッセンスが加わると唯一無二の作品になるのがこれからの映画の凄いところ。 そこには人間の欲望や本音が惜しげもなく描写されているから見応え満点! 非日常を味わうために観るのもよし、狂気の沙汰にハマった登場人物にツッコミを入れながら観るのもよし、楽しみ方はあなた次第です! 残暑厳しい今の季節に、更に‟熱い”映画はいかがでしょうか?

Writer | 中田真梨子

エロ系映画ライター。ラーメン業界、美術館、出版社に勤務し、一念発起してフリーの映画ライターを志した帰国子女。セクシー系な映画以外ももちろん観ます。

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