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近頃、エンタメ色豊かな、笑って泣けるドラマティックな時代劇が増えてきた!

2016.09.07(Wed) | 足立美由紀

昔はシブいイメージがあった“時代劇”ですが、最近はテレビでおなじみの人気俳優が起用されたり、コメディ要素も盛り込まれた演出が功を奏して幅広い層が楽しめる作品が増えてきました。そこで今回は9月に劇場公開予定の『超高速!参勤交代リターンズ』ほか、笑って泣けるドラマティックな時代劇5本を紹介します!

あの痛快時代劇がパワーアップ!『超高速!参勤交代リターンズ』
超高速!参勤交代リターンズ_縦
江戸時代、大名たちの多大な負担となっていた参勤交代をモチーフにつむぐ痛快歴史エンターテインメント。幕府の無理難題に挑んだ弱小貧乏藩の奮闘をコミカル描き、大ヒットとなった『超高速!参勤交代』(2014年)の続編が公開します。

前作でさまざまな困難と陰謀に打ち勝ち、なんとか江戸に参勤した湯長谷藩の藩主・内藤政酵(まさあつ)ほか6人の家臣たち。だが郷里の湯長谷で農民一揆が勃発したことで、 またもや“藩お取り潰し“の危機に。どうやら背後には宿敵、老中・松平信祝(のぶとき)の謀略があるようで…。乗っ取られた城を取り戻すために、今度は二倍の速度で7人が街道をひた走る!

参勤(行き)したら交代(帰り)しないと!ということで、続編ではさらに過酷な状況での帰郷の旅が繰り広げられます。大名行列の人数割り増しや、泳げない家臣・兼嗣(かねつぐ)の悲運など、前作のエピソードをパロディしつつ今回は殿さまである政酵と恋仲になった飯盛娘・お咲の苦悩も描かれます。活劇ありロマンスありで、さらにパワーアップした湯長谷藩の面々の大活躍に乞う、ご期待!
「~リターンズ」を観る前におさらいしておこう!『超高速!参勤交代』
超高速!参勤交代
江戸時代、磐城国(いわきのくに:現在の福島県いわき市)に実在した、湯長谷藩の第4代当主・内藤政酵を主人公に据えたエンタメ時代劇。金山の利権を狙った老中・松平信祝の策略により、湯長谷藩は幕府から至急の参勤交代を命じられる。それは通常10日の道のりを実質4日で参勤しなければならないという、ミッションインポッシブルな命令だった。弱小貧乏藩ならではの奇策や、内藤と臣下6人の方言&オーバーアクションが笑いを誘います。そんな彼らが実は剣術の手練れで、謎の刺客と本格的なアクションシーンを繰り広げるのも見どころの1つ。彼らの大奮闘の行方を見守りましょう。
森田芳光監督が贈る“そろばん武士”の人情話『武士の家計簿』
武士の家計簿
加賀藩の財政を管理する「御算用者」として仕えてきた、下級武士の一家を描いた人情話。江戸時代後期、猪山家八代目の直之は算術の才を認められ加賀藩で重用されるが、出世に伴う出費がかさみ家計は苦しい状況に。そこで直之は、借金返済のため厳しい倹約生活に乗り出す。武家とは思えないような質素な暮らしの中でも、常に笑顔を忘れない猪山家に心温まります。原作は、歴史学者の磯田道史が現存する猪山家の家計簿を分析して記した学術書「武士の家計簿 『加賀藩御算用者』の幕末維新」。故・森田芳光監督ならではのユーモアあふれる感動作をどうぞ。
ワケあり女たちの離婚調停人を大泉洋が好演!『駆込み女と駆出し男』
駆込み女と駆出し男
国民的作家・井上ひさしの時代小説「東慶寺花だより」を原案につむぐ人情エンタテインメント。江戸時代後期、幕府公認の縁切寺・東慶寺にはさまざまな事情を抱えた女たちが駆け込んできます。東慶寺に入山するには、まず御用宿でその理由を離婚調停人に申告して、許可をもらわなければならないのだが…。大泉洋扮するお人好しでユーモア漂う調停人の信次郎は、時には突飛なアイデアを繰り出してワケあり女たちの再出発のお手伝いをします。演出は軽口ながらも、悲喜こもごもの中に“男女の機微”が描かれるハートウォーミングな時代劇。
蜷川実花×土屋アンナの絢爛豪華な吉原絵巻!『さくらん』
さくらん [DVD]
安野モヨコの人気漫画を、世界的フォトグラファー・蜷川実花のメガホンで実写化。江戸時代の吉原を舞台に、“夜の蝶”として生きる運命を背負わされた少女が吉原一の花魁として成長していく青春ドラマです。美しいけれど負けん気の強い「きよ葉」を土屋アンナが等身大の演技で臨み、遊女の葛藤や恋の予感など揺れ動く心情がリアルに描かれます。また全編を通じてスクリーンを彩る、赤を基調とした漣烈なビジュアルはまさに蜷川監督の真骨頂! その息を飲む艶やかさは、これまでにない新しい時代劇であるとともにオシャレなガールズムービーとしても楽しめます。

今回は時代劇の中でも“人情話”をテーマにした作品からセレクトしてみました。冒頭でもお話ししたように、最近は時代劇の王道を描きつつも、ユーモアやスピード感、凝ったビジュアルなどで新しい味付けがされた、“エンターテイメント”と呼ぶにふさわしい作品が増えてきました。もし少しでも興味を持ったなら、この機会にエンタメ時代劇デビューしてみてはいかがでしょう?

Writer | 足立美由紀

フリーライター&エディター。某インターネットプロバイダで映画情報サイトを立ち上げた後、フリーランスへ。現在は各種情報誌&劇場用映画情報誌などの紙媒体、ネット情報サービスほかにて映画レビューや俳優・監督のインタビュー記事を執筆。時には映画パンフレットのお手伝いも!試写室と自宅を往復する毎日です。

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