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戦国時代の人物にフォーカス!波乱万丈のヒューマン映画4選

2016.09.21(Wed) | 足立美由紀

天下統一を目指し、日本各地で戦国大名が群雄割拠した動乱の時代。映画の題材としても度々取り上げられる戦国時代ですが、大迫力の合戦シーンはもちろん、天下取りの背景に隠された人間ドラマは見ごたえがあります。今回は戦国時代を駆け抜けた“人物”に焦点をあてて描いた作品を4本紹介します。

堤幸彦監督+中村勘九郎のスペクタクル活劇が劇場公開『真田十勇士』
(c)2016『真田十勇士』製作委員会
一騎当千の名武将として名を馳せた真田幸村が、本当は平凡な男だったら?という大胆な脚色を元につむぐアクション超大作。2014年に大好評を博した舞台劇の映画化で、公開にあわせ舞台の再演、小説出版も予定されているメディアミックスな作品です。

関ケ原から10余年。徳川家康は天下統一を果たすため、秀吉の遺児・秀頼を擁する豊臣方の本丸・大阪城を攻め落とす機会を狙っていた。秀吉の元側室・淀殿は家康に対抗するべく真田幸村を城へと迎え入れるが、実は幸村は猿飛佐助が祭り上げた腰抜けの<傀儡(かいらい)武将>だったのだ!

「嘘も言い続ければ本当のことになる」をスローガンに、抜け忍の猿飛佐助は10人の勇士を集め、幸村を百戦錬磨の名将に仕立て上げます。このワル知恵が働く陽気で無邪気な猿飛佐助を中村勘九郎が魅力的に演じ、若手実力派の松坂桃李が十勇士の“頭脳”となる雲隠才蔵役で脇を固めます。一方、ベテランの加藤雅也演じる幸村が、堤演出のユーモア・パートとして妥協のない戦闘描写の緩衝材的役割を担当。同時に、十勇士の1人として参戦する息子・大助との父子の愛情劇で観客を涙に誘います。

歴史ファンも多い「大阪冬の陣・夏の陣」を舞台に、徳川軍二十万VS十勇士が織り成す決死のバトル。幸村&十勇士が“本物”になる瞬間を見届けて!
『GOEMON』(2009年)
GOEMON
『CASSHERN』の紀里谷和明監督が描く、エンタテインメント時代劇。富裕層から金品を奪い、貧しい民衆に分け与えた義賊・石川五右衛門が、豪商のお宝を盗んだことでトラブルに巻き込まれます。実はそのお宝は織田信長が暗殺された“本能寺の変”の真相に関わるもので…。

裏で糸を引く権力者との戦いや、幼少時代の淡い恋など、実在の人物である五右衛門をモチーフにしたオリジナルストーリーで展開します。またCGを効果的に配し壮大なスケールで描かれた戦国の世界は鮮烈なビジュアルで、“紀里谷ワールド”が丸ごと堪能できます。
『のぼうの城』(2012年)
のぼうの城
実話を元につづられた和田竜の大ベストセラー小説を映画化。天下統一を目前とする豊臣秀吉の軍勢2万人を相手に500人で戦いを挑んだ忍城城主・成田長親の戦いを描く。

降伏目前に開かれた会談で、長親は家臣たちの制止もきかず戦うことを決断する。農民たちも加勢した必死の抗戦や周囲を湖に囲まれた忍城への水攻めなど、圧倒的なスケールで映し出される合戦シーンは圧巻です。また “(でく)のぼう”と呼ばれ、農民たちから慕われていた長親を主演するのは狂言師・野村萬斎。劇中で披露される舞いにも要注目です。
『清須会議』(2013年)
清須会議
三谷幸喜監督が自らメガホンをとった初時代劇作品。本能寺の変で織田信長が暗殺された後、家臣たちが跡目について話し合いを行った会議の様子をつぶさに描いた心理ドラマです。信長一の家臣・柴田勝家を役所浩司、豊臣秀吉を大泉洋、そして勝家と秀吉が想いを寄せた信長の妹・お市を鈴木京香が演じた他、豪華キャストのアンサンブルも楽しめます。

天下を取るために繰り広げられる駆け引きや私情など、次第に明らかになる登場人物それぞれの思惑。三谷監督流の皮肉の聞いた歴史解釈に、最後はニヤリとさせられるはず!

今回紹介した、戦国時代の人物に焦点をあてた4作品はいかがだったでしょうか。どの作品も歴史上実在する人物ながら、大胆な脚色を加えた娯楽エンタテインメントとして楽しめる作品となっていますので、気負わずに観てもらえると嬉しいです。

Writer | 足立美由紀

フリーライター&エディター。某インターネットプロバイダで映画情報サイトを立ち上げた後、フリーランスへ。現在は各種情報誌&劇場用映画情報誌などの紙媒体、ネット情報サービスほかにて映画レビューや俳優・監督のインタビュー記事を執筆。時には映画パンフレットのお手伝いも!試写室と自宅を往復する毎日です。

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