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京都の紅葉を見に行く前に予習しておきたい!穴場スポットがわかる京都映画4選

2016.10.14(Fri) | 宇咲英人

いよいよ紅葉シーズンが迫ってきました。京都在住の筆者が、京都に紅葉を見に行く予定の方に見ていただきたい、京都が舞台の映画を4本選びました!映画を楽しく見ながら、京都のツウなスポットや京都の知られざるウンチクも仕込めて、まさに一石二鳥!

京都人も意外と知らない紅葉穴場スポットが登場!『舞妓はレディ』
舞妓はレディ
「Shall we ダンス?」の周防正行監督による、架空の花街、下八軒を舞台とした舞妓さんの成長物語。なんと、舞台は思いっきり京都で和風なのに、まさかのミュージカル映画!途中、バンバンうたって踊ります。和の舞台設定なのに、これが意外にも合う。京都が舞台の映画、のイメージをガラッと変えた一作。主人公・春子を演じるのは、「君の名は。」でも美声を披露している上白石萌音。ミュージカルシーンの歌声は必聴。

さて、本作には京都人ですら意外に知らない紅葉穴場スポットが登場する。というのも、このお寺があるのが、山科区という京都中心部からちょっと離れたところだったりするため。その寺の名は、随心院。小野小町にまつわるお寺で、本作の中でも美しい紅葉と共に、主人公・春子の口からその伝説が語られる。伝説自体は、真贋はっきりしないが、その紅葉の美しさは紛れもない本物。また、芸妓や舞妓の違いや、置屋とお茶屋の違いなど、知ってるようで知らない京都のトリビアも仕込めてグッド。
花街を舞台にぶっ飛んだテンションで突っ走る!『舞妓Haaaan!!!』
舞妓Haaaan!!!
続いても舞妓モノ。とはいえ、こっちは打って変わって、舞妓さんを好きすぎるサラリーマンの物語。京都の祇園で野球拳をするのが夢の男が、その一途な思いをはちゃめちゃな行動で追い求めるというストーリー。この無茶苦茶でばかばかしいプロット、はい、もうおわかりですね、クドカン脚本です笑。全編笑いで突っ走るのに、最後はちょっといい話に持っていく展開はさすがです。主演の阿部サダヲが、無理のある設定を、無理なくこなして、まるで実写版アニメ?を見ているようなぶっ飛んだおもしろさ。

さてロケ地。主人公、鬼塚が憧れる花街・夢川町は宮川町。祇園からちょっと南に行ったところにあり、祇園に勝るとも劣らない、風情のあるエリア。祇園があまりにも有名すぎて、観光客だらけなのに対し、こちらはまさに穴場。舞妓さんに会える可能性も全然アリ。
本当は教えたくない京都人の憩いの場が次々登場!『鴨川ホルモー』
鴨川ホルモー
関西を舞台とした作品でおなじみ、万城目学の出世作を映画化。京都大学の新入生・阿部(山田孝之)は、一目惚れした女の子に近づきたいため、京大青龍会というサークルに入会。だが、そのサークルは、鬼や式神を操る怪しい競技「ホルモー」をするためのサークルだった!というストーリー。ここで一つ京都ウンチクを。大学対抗で行われるホルモーのサークルは、「京大青龍会」「龍谷大フェニックス」「京産大玄武組」「立命大白虎隊」の4つ。大学名と方角を司る神の名前が入っている。これは、桓武天皇が京都を都とする際に四神を意識したことからきている。つまり、いい土地とは、北に山があり(船岡山)、東に川(鴨川)、西に大きな道(山陽道)、南に池(巨椋池。いまはない)がある場所で、それぞれ北=玄武、東=青龍、西=白虎、南=朱雀が守っている、と信じられたところからきてるんですね。それぞれの大学も、その位置関係にあります。ちょっと覚えておくと京都通を気取れます。

笑える競技内容と青春のこそばゆさが魅力の本作は、観光客にはちょい穴場、京都人には人気のスポットが随所に散りばめられている。京大青龍会がホルモーを練習する場所は、賀茂川の川沿い。観光客が少なく、京都人にとっては、ジョギングしたり、ピクニックしたり、ただボーッしながら草の上に寝転んだりする、まさに憩いの場。同じく練習する鴨川デルタ、白川にかかる石橋も、京都人が基本的にボーッとするスポットとして名高い。白川に架かる石橋は、近年、中国や香港などの訪日外国人のフォトウェディングスポットになるほど人気が出てきてはいるが、日本人観光客にはまだまだマイナーなのでおすすめ。
基本なにも起きない。京都の日常の空気を感じられる一作。『マザーウォーター』
マザーウォーター
さて、最後は「マザーウォーター」。「かもめ食堂」「めがね」といった、スローライフ、ミニマリスト礼讃!的な作風でおなじみ、スールキートス配給作品。本作もまさに、それ!舞台は京都。飲み物はウィスキーしか出さないバーを営むセツコ(小林聡美)、コーヒー店の店主タカコ(小泉今日子)、豆腐屋のハツミ(市川実日子)を軸になにげない日常を切り取る。この映画、特になにもおきないです。でも、それを見ているだけで気持ちいいというか。あんまり有名な京都のスポットも出てきません。が、逆にそれが一番京都の雰囲気を映し出しているかも。妙なこだわりをもって、季節の移ろいを感じながら生活する。非常に京都っぽい。ウィスキーの水割り、コーヒー、豆腐、すべてに共通して重要な水。生活の中で、当たり前にある幸せに感謝したくなる。“母なる水”というタイトルはそういうことなんでしょうね。

とはいえ、有名じゃない京都を歩きたい、というアナタには、「マザーウォーター」のロケ地はぴったり。ハツミの豆腐屋は、「大徳寺京豆腐 小川」。大徳寺の高桐院で紅葉を見た後、ちょっと散歩がてら立ち寄るのもいいかもです。また、映画の中で登場した飛び石は、鴨川荒神橋の飛び石。飛び石が途中、亀のかたちをしているのがご愛嬌。紅葉の名所の合間に訪れたら、さぞかし癒しの時間となるでしょう。

いかがでしたか。京都の紅葉のついでに、はたまた喧騒の紅葉スポットは避けたい、と思っている映画ファンには、ぜひとも足を伸ばして立ち寄っていただきたいスポット。映画を見て、気分を盛り上げて、楽しい旅行にしてください!

Writer | 宇咲英人

ファッション誌、タウン誌、旅行雑誌、映画雑誌編集を経て、WEBディレクターとして映画コンテンツを手がけています。男っぽい映画が好き。

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