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結婚したくなる~!愛し合う夫婦を描いた恋愛映画5選

2016.11.27(Sun) | 斎藤香

恋愛映画の中でも、どんな年代にも刺さるのが夫婦映画。若い人は「こんな夫婦がいいな」と憧れたり、既婚者は「わかるわかる」と夫婦あるあるに気付いたり。そんな気持ちにさせてくれる夫婦映画を選んでみました。

『マダム・フローレンス!夢見るふたり』
マダム・フローレンス!夢見るふたり
第29回、東京国際映画祭のオープニング作品として上映されたメリル・ストリープとヒュー・グラント共演作。オンチの歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスを描いた実話の映画化です。

ニューヨーク社交界のマダム、フローレンス(メリル・ストリープ)は、オペラ鑑賞に刺激を受け、大きな会場で歌いたいと夢見ます。パートナーのシンクレア(ヒュー・グラント)は、実現の為に奔走。しかし、フローレンスは壊滅的なオンチだったのです。

フローレンスの歌声は壊滅的で金切声に近いのですが、なんとカーネギーホールで歌うことになり、周囲が大パニック!というのが、この映画のメインストーリーです。
でも何よりも感動するのは、フローレンスとシンクレアの夫婦愛。彼が「フローレンスを傷つけたくない」と、真実を隠し通そうと奔走する姿は、最初は滑稽に映るものの、やがて「何が何でも彼女を守る」という彼の情熱に心がとろけそうになるのです。
また演じるメリルとヒューの相性も抜群! 見る前は「この二人が夫婦?」と思いましたが、映画を見たら、このキャスティング以外ありえない。究極の夫婦愛は必見です。

◆『マダム・フローレンス!夢見るふたり
2016/12/1(木)公開
(c) 2016 Pathe Productions Limited. All Rights Reserved.
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』
ニューヨーク眺めのいい部屋売ります
老年に差し掛かった夫婦が、居心地のいい部屋を売ることになったことから始まる騒動をコミカルに描いた都会派カップルの物語。

N.Y.ブルックリンのアパートの最上階に40年住み続けるアレックス(モーガン・フリーマン)とルース(ダイアン・キートン)夫妻。しかし、老年に差し掛かった二人にとって、エレベーターのない5階はキツく、ルースは、この部屋を売って引っ越そうとアレックスに話を持ちかけます。彼は乗り気ではありませんでしたが、結局説得させられ、不動産業者の姪を通して、内覧会を開催することに。

合理的なルースは老後のことを考えて引っ越しに積極的ですが、アレックスは夫婦の思い出がつまった部屋は捨てがたく消極的。ここに男女の本質の差が表現されています。仲のいい夫婦が、長年住んだ家を巡って少しだけ気持ちがすれ違う。決定的な亀裂ではないけれど、この“少しだけ”というところが、夫婦関係の日常あるあるなんですね。既婚者は「ああ、わかる~」とニヤリ。独身の人は「なるほど~」とひとつの学びになるかもしれません。
『偉大なるマルグリット』
偉大なるマルグリッド
『マダム・フローレンス!夢見る二人』のフランス版ですが、こちらの方が映画化は先です。フローレンス・フォスター・ローレンスと夫に対する解釈が違い、こちらは実話の映画化というより、フローレンスの実話をベースにした作品です。

マルグリット(カトリーヌ・フロ)は、聴くに堪えない音痴ですが、彼女主催の音楽サロンの客は大絶賛。誰も彼女に真実を言えません。マルグリットはパリで開いた音楽会では失敗したものの、幸い自身の音痴に気付かず、逆に観客の前で歌う喜びに目覚めてしまいます。そして彼女はパリで、より大きなリサイタルを開こうとするのです。

『マダム・フローレンス!夢見る二人』との最大の違いは夫のキャラクターです。本作の夫ジョルジュ(アンドレ・マルコン)は、妻の音痴に嫌気がさし、サポートはゼロ。またマルグリットが歌にのめり込む理由も「夫との冷えた関係による孤独」が鍵になっているのです。とはいえ、後半はそんな壊れかかった夫婦の関係が修復していく過程が描かれ、夫が妻のために動き出す展開は胸が熱くなります。
カトリーヌ・フロの熱唱もメリル・ストリープに負けないインパクト! 必見必聴ですよ。
『今度は愛妻家』
今度は愛妻家【通常版】[DVD]
結婚10年目の夫婦、チャラチャラしたカメラマンの夫と世話好きな妻の夫婦の真実に号泣! タイトルがすべてを物語っているザ・夫婦愛の物語。

売れないカメラマンの北見(豊川悦司)は、世話好きな妻のさくら(薬師丸ひろ子)と二人暮らし。ある日、旅行へ行く妻とケンカになり、「子供を作る気がないなら、離婚して」と三下り半をつきつけられます。その後、妻が帰らず、つまらないと思いつつ、独身生活を送っていると、さくらが突然帰宅。「離婚記念の写真を撮って」と言われますが……。

舞台のために書かれた戯曲を行定勲監督が映画化。夫はワガママな子供みたいに自由にふるまい、妻はそんな夫を母のような愛で包み込む。「こういう夫婦の場合、女が愛想つかしたらもうダメだな」と思っていたら、驚くべき展開になり、最後は涙涙……。いくら夫婦でも、離れ離れになってから深く愛していることに気付いても遅いんですよ。どうしようもなく切ない気持ちになる夫婦映画の傑作です。
『P.S. アイラヴユー』
P.S.アイラブユー [DVD]
亡くなった最愛の夫から手紙が次々と届いたら……という、ロマンチックなラブストーリー。原作はアイルランドの作家セシリア・ハーンのデビュー小説で、ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラーで映画化されました。

最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を脳腫瘍で亡くした妻ホリー(ヒラリー・スワンク)は夫のことが忘れられません。そんな彼女のもとに亡くなったジェリーから消印のない手紙が届きます。プレゼントやアドバイスが次々と送られてきて、彼女はジェリーの手紙に誘われるままでに、彼の故郷アイルランドへ。

夫を亡くした不幸から立ち直れないホリーは、最愛の人からの手紙が生きがいになっていきますが、やがて彼女は手紙を経て、自分の人生を歩む決意を手に入れるのです。夫が妻に残した愛のメッセージは何よりのプレゼント。喪失感から立ち直るのに一番の薬は、最愛の人が背中を押してくれること。夫の愛の深さに心をグっと掴まれます。

恋人関係を描いたラブストーリーはキュン!が魅力のひとつですが、夫婦愛は奥深さが魅力です。これらの映画を見ると、一生添い遂げると決心した男女の愛は堅いなと改めて思います。結婚している方は夫(妻)との関係を改めて見直したり、結婚前の方は理想の夫婦像を妄想したりして、夫婦愛映画を楽しんでくださいね。

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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