ホーム > 愛のために正義のためにやり返す!復讐映画5選

愛のために正義のためにやり返す!復讐映画5選

2016.12.11(Sun) | 小林未亜

今、もやっとしていませんか?職場で家庭で学校で、人や社会と関われば、大なり小なりストレスがたまってしまうもの。沈んだり爆発しそうな時、見ればすっきりできるかも?な映画5作品を集めました。キーワードは「復讐」です。

『復讐捜査線』
復讐捜査線
トップバッターは、邦題がゾクゾクするほど直球な「復讐捜査線」。察する通り、主人公トーマス・クレイブンは刑事で、ボストン警察殺人課に属する勤続30年のベテラン。最愛の娘エマを目の前で射殺されてしまったことで、彼は“怒れる父”となり、本作の復讐者となります。

刑事という職業柄、父親を狙ったものと思われますが、実は事件の影に巨大な陰謀が潜んでいて……という方向へ進むストーリー。独自に捜査を進め、静かに淡々と、しかし着実に真相へ近づく父を、すさまじい眼力&顔力で演じるメル・ギブソンがさすがです。

そして復讐モノは、事件以前が幸せであればあるほど、殺された人が愛らしければ愛らしいほど、見ている方は感情移入ができるもの。そういう意味では、本作の娘の愛らしさは完璧。殺される直前の24歳のエマもいいけれど、時折挿入される幼少期のエマが……天使。特に“ヒゲそり”のシーンは、何度も見てからクライマックスに臨むと、“怒れる父”モードが高まり、より楽しめると思います。
『完全なる報復』
完全なる報復
“怒れる父”つながりで、次はコチラ。本作の父は相当恐ろしい…。頭も切れるしお金もある、そして復讐心を10年も熟成させ、満を持して復讐の舞台にやって来ます。

そんな彼の名は、クライド(ジェラルド・バトラー)。愛する家族と団らんしていたある夜、2人組の強盗によって目の前で妻子を殺されてしまいます。でもクライドを復讐に駆り立てる引き金はそこではなく、“高い有罪率”にこだわる検事のニック(ジェイミー・フォックス)が司法取引をしたことで、主犯格の男が軽い禁固刑になってしまったこと。

復讐は犯人を殺すところから始まりますが(猟奇的!)、そこで終わるわけがなく。なぜなら、彼曰く「俺が戦っているのは法制度」だから。「腐った司法制度をお前もろとも葬り去る」とも。常に先手を打ちまくるクライドと、復讐させてなるものかと抗うニックとの攻防は、なかなかにヒリヒリしています。

そしてクライドの言葉は、なにげに心に突き刺さり、特に印象的だったのが「血で学ばぬ限り人は忘れ去る」。確かに人って、何もしなければ大事なことだろうがなんだろうが忘れてしまいます。血で学ばされないように、気を引き締めなければ。
『ブルー・リベンジ』
ブルー・リベンジ
続いては、これまでの2人とはタイプが違う復讐者の話。それが主人公である、ホームレスのドワイト。ビーチでごみをあさったり、留守宅のお風呂で勝手にすっきりしたり。廃車同然の青いセダンを根城にしながら、それなりに自由に生きている彼を、復讐の舞台に引きずり出したのが、これまた司法取引。彼の両親を殺した犯人が司法取引をして釈放されると聞き、ガソリンとバッテリーを入れてオンボロ車を走らせ、標的へと向かいます。

ただし彼、スマートに目的を完遂できるような男ではなく、大事な物を大変な場所に落としてしまう、余計なことをしてケガしちゃう…もうとにかくコントのようにドタバタ。しかも彼の背景的なものがあまり明らかにされないまま、映画はひたすらに彼の行動を追っていくので、「なんでこの人こんなことになっているんだろう」と、余計に笑えてきます。

ただ、彼自身は復讐をやめたいんだろうなというのがわかってきて、それこそがこれまでの作品の復讐者と違うところかと。でもやめられない理由があり、それが彼にとっては本当に大事なことで。とにかく愛すべきドワイト、彼の復讐をただただ最後まで見守ってあげようと思えてきます。
『オンリー・ゴッド』
オンリー・ゴッド
復讐に対するためらいは本作のジュリアンも同じ。「ドライヴ」のライアン・ゴズリング×ニコラス・W・レフン監督のコンビで描く、見たこともないような復讐劇です。

舞台はタイ・バンコク。物語の始まりは、ボクシングジムを経営するジュリアンの兄の死。それを巡り、主に3人の攻防が描かれます。一人は、兄がレイプ殺人の報復で殺害されたと知り自業自得感がぬぐえないジュリアン。もう一人は、長男を溺愛し、ジュリアンに復讐を命じた母親。そして、元警官のチャン。

ジュリアンと母の関係性も重要ですが、その印象を薄めるほど、影の主役ともいえるチャンが強烈すぎ。元警官でありながら“神”と呼ばれ、犯罪者をバッサバッサと処刑していき、処刑が終わるとカラオケで熱唱…。恐ろしい存在ですが、彼なりの正義があるようだし、容赦のなさは痛快でもあるし、そしていい歌声。知らず知らず、チャンに気持ちを持っていかれます。
『ジョン・ウィック』
ジョン・ウィック
最後に個人的ベストの「ジョン・ウィック」を紹介。主人公のジョン・ウィックは、愛する女性との生活のために足を洗った伝説の殺し屋。しかし愛するものを奪われた彼が、怒りで殺し屋の自分を再び呼び覚まし、復讐へと立ち上がるさまを、本作はとにかく魅力的に描いています。

何よりも、キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックの、容赦のないキレキレアクションの痛快ぶりたるや、最高。周りの人たちの言動や態度から、ジョン・ウィックの“伝説の殺し屋”ぶりがうかがい知れるのも気持ちがいい。マフィアのボス・ヴィゴが息子のヘマを電話で聞かされた時の「おぅ…」とか、同じくヴィゴのセリフ「その“誰でもない男”はジョン・ウィックだ」とか、ぜひ注目してください。さらに、キアヌの哀愁、まさかのキュンポイントもありで、女子的目線でも楽しめますよ。

そのほか、“ディナーの予約”や裏社会の人たちのホテル、コイン、“キャッチ&リリース”などなど、殺し屋の世界のアレコレに、なんだかワクワクしてしまいます。

おわりに

正直、すっきりしない、全然溜飲が下がらない、むしろイライラした、という作品もあるかと思います。でも、「復讐」を全力で応援できるのは映画ならでは。自分のストレスの根源を映画の中の敵役に見立て、復讐を目論む彼らが倒してくれると想像したら、すっきりしませんか?さぁ、ジョン・ウィックで妄想しましょう!

Writer | 小林未亜

編集プロダクションに勤務し、情報誌やWEBの編集・取材・原稿執筆をしています。かつて勤めていた映画館が2つともクローズしてしまったのが悲しく、休日はなるべく映画館へ。この仕事をしていても「衝撃の結末!」などのあおりに弱い

Banner

関連するポスト

Copyright (C) GAGA Corporation. All Rights Reserved.
GAGA