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人気子役から軽やかに大人の俳優へ!成功した子役出身俳優の映画5選

2017.01.11(Wed) | 斎藤香

子役時代にどんなに人気があっても、大人の俳優として成功を約束されたわけではありません。その逆に、プレッシャーや環境の変化などに押しつぶされて消えていくスターも。しかし、ちゃんとスクスクといい俳優に成長する子役出身のスターもいるのです。というわけで、今回は成功した元・子役スターの出演作にスポットをあててみました。

『ネオン・デーモン』 : エル・ファニング
ネオン・デーモン
ドライブで業界を震撼させたニコラス・ウィンディング・レフン監督作に美人モデル役でエル・ファニングが主演。ファッション業界の恐ろしい裏側を描く。

モデル志望の16才ジェシー(エル・ファニング)は、有名カメラマンやヘアメークアーティスト、エージェントから「完璧な美しさ。国際舞台で活躍するモデルになる」と、絶賛されます。しかし、楽屋では同業者たちの嫉妬の視線がジェシーを容赦なく襲い、美しくなければ価値がない世界の恐怖を知ることに……。

ヒロインを演じるエル・ファニングは、2歳でデビュー。姉はご存じダコタ・ファニング。子役時代はダコタの方が天才少女と評判だったけれど、現在、映画界はエルへの注目度の方が高いようです。ソフィア・コッポラ、J.J.エイブラムスなど有名監督に気に入られ、本作ではニコラス・ウィンディング・レフン監督との仕事で新たな魅力を放っています。
子役から大人の女性への転換期にある彼女は、本作でかわいさと妖艶さの間の危うさを惜しみなく披露。『ネオン・デーモン』で見せる大人の女の片鱗は、未来の成功を約束したと言っても過言ではないでしょう。

◆N.W.レフン監督最新作 『ネオン・デーモン
1.13(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国順次ロードショー
『バクマン。』 : 神木隆之介
バクマン。
同名原作をモテキの大根仁が実写映画化。漫画業界でも大評判だった若き漫画家の青春映画です。

高校の同級生であるサイコー(佐藤健)とシュージン(神木隆之介)は、コンビを組んで漫画家を目指します。才能溢れる二人は、週刊少年ジャンプに持ち込みをして、優秀な編集者(山田孝之)に気に入られデビューのきっかけをつかむけれど、同年代の天才漫画家エイジ(染谷将太)をなかなか超えることができず……。

本当にいい役者に成長した神木隆之介。児童劇団から6才でドラマデビュー。映画『お父さんのバックドロップ』『妖怪大戦争』などに出演した頃はまだカワイイ少年でしたが、子供から大人への成長期を軽やかにクリアー。今や演技派のイケメン俳優になりました。2016年の大ヒット映画『君の名は。』などアニメの声優としても人気が高く、確かな演技力が彼を成功へと導いているのではないかと。本作でもサイコーを支える相棒のシュージンを自分の立ち位置をしっかり踏まえた的確な演技で見せています。
『サンバ』 : シャルロット・ゲンズブール
サンバ
大ヒット作最強のふたりの監督と主演俳優が再びタッグを組んだ作品。社会問題に国籍を超えた友情を加えた感動作です。

アフリカからの移民のサンバ(オマール・シー)がビザ失効で国外退去に。困り果てた彼は移民支援協会のアリス(シャルロット・ゲンズブール)。ワケあって失意のドン底にいた彼女ですが、サンバを助けようと尽力することで、移民の人々と交流を持つようになるのですが……。

セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキンの娘という二世女優であるシャルロットは、13才のときに映画デビュー。1986年の『なまいきシャルロット』で注目され、以来、少女の頃を面影そのままに成長し、主演助演問わず多くの作品に出演しています。彼女の場合、二世の恩恵など関係なく、マイペースでキャリアを築き上げていった感があり、女優然としたところがない佇まいが魅力。その魅力はこの映画でも活きています。そこが、彼女のキャリアを途切れさせない理由かもしれません。
『ブラック・スワン』 : ナタリー・ポートマン
ブラック・スワン [DVD]
ナタリー・ポートマンがアカデミー賞主演女優賞を受賞した、プリマバレリーナのメンタルを描いたサスペンス映画。

ニューヨークのバレエ・カンパニーで活躍するニナ(ナタリー・ポートマン)に「白鳥の湖」の白鳥と黒鳥の二役を演じるチャンスが。優等生のニナに黒鳥役は荷が重いと思われていた矢先、黒鳥役にピッタリな新人バレリーナ(ミラ・クニス)が現れ、焦りと混乱からニナの心は壊れていく……。

13才のときの映画デビュー作『レオン』で人気子役になったナタリー・ポートマン。その後はしっかり女優業と学業を両立させて、知的な大人の女優に成長。優等生的なイメージを払拭した映画『ブラック・スワン』では、役とナタリー本人が見事に溶け合うような大胆演技で大人の女優として開花しました。この映画でバレエ指導を受けた振付師バンジャマン・ミルピエと結婚し、母になった彼女は、『マイティ・ソー』などアメコミ映画に出演したり、『ジャッキー/ファーストレディ最後の使命』でエレガントに大統領夫人を演じたり、幅広い演技で映画ファンを魅了し続けています。
『グランドピアノ 狙われた黒鍵』 : イライジャ・ウッド
グランドピアノ 狙われた黒鍵
ラ・ラ・ランドの演出が話題のデイミアン・チャゼルが脚本を担当。音楽を奏でながら犯人捜しをするというヒッチコック風の大胆サスペンス映画。

過去の失敗がトラウマになっている天才ピアニストのトム(イライジャ・ウッド)は、恩師の追悼コンサートに出演することになりますが、楽譜に「1音間違えたらお前を殺す」と脅迫文が! 彼は演奏合間にスマホを駆使して、真犯人を割り出そうとしますが……。

主演のイライジャ・ウッドは、9歳のときに出演した『わが心のボルチモア』で注目されて以来、演技派子役として超売れっ子に。成長しながら、ほぼ毎年、映画に出演し続けています。代表作はやはり『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのフロド役でしょうか。しかし、役の大小問わず、大作からインディーズ作品まで数多い映画に出演するイライジャ。子役時代の成功に溺れず、堅実に仕事を続けてきた彼の映画に対する真摯さが、いまの成功を作っているのでしょう。

子役から大人の俳優として上手に成長できる俳優たちは、いずれも子役時代の栄光にすがることなく、自分の足元を見て行動することのできる人間力のある人のような気がします。また家族の理解も大きいのかも。彼らの今後の活躍に期待いたしましょう。

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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