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自宅で体験できるフランス映画祭「myFFF」開催中!短編無料も!

2017.01.14(Sat) | 押尾キャロル

マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル。この言葉を口にする時、ちょっとカミカミ・・・。オドレイ・トトゥ、ピエール・ニネ、メラニー・ロランなど、フランスを代表する映画人が代わる代わる登場して、この発音にいざ挑戦!そんなほんわか映像は「myFFF」2017 のティザーから確認することができますよ。
今年で7回目を迎える、ワールドワイドなオンライン映画祭myFFF(マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル)。毎年旬の腕利き審査員たちが活躍することでも知られていますが、今年の審査員長はパブロ・トラペロ監督。ある家族が誘拐で生計を立てている・・・そんな衝撃の実話を映画化した最新作『エル・クラン』は、ヴェネツィア国際映画祭でみごと金獅子賞に輝き、日本でも大好評を博しました。そんな先鋭選りすぐりの作品を一挙に楽しめる「myFFF」は、青山シアターで長編9作品、短編はなんと全15作品も無料でみることが出来ちゃいます!早速、ピックアップしてご紹介させていただきます。

『転校生 / LE NOUVEAU』
myFFF_転校生
慣れない教室で、転校生はすこぶる肩身が狭い。好奇の笑いにさらされながら、みんなの視線が刃のように付きまとう。友だちって、一体全体どうやって作っていたんだっけ?当人同士よりも、得体の知れない“みんな”という冠を被ったイヤな空気が、今、この目に映る全てに思えて仕方がない。それをまとうかまとわないかで、付き合いのON/OFFもたやすくスイッチしてしまう。なんとも移ろいやすい時期。
ぐるぐるめぐりめぐっては空回る、“あのコを取り戻せ”作戦の数々。まどろっこしいまわり道も、そっけない態度も、そりゃ若くて可愛いあのコにはなかなか届かない。仲良くなるのも、1+1=2のように単純にはできてない。友だちは口約束するでも作るものでもなくて、気が付いたら自然と笑いあえて、そばにいるものなのだ。
『正しい人間 / JE NE SUIS PAS UN SALAUD』
myFFF_正しい人間
男がひとり、神妙な面持ちで通りに立っている。ふらふら適当に日常を彷徨っては、些細なことに嫌気を覚え、常にイライラしている。とっさの行動が後には引けず、身を滅ぼし始める。次に目覚めた時は、病院のベッドの上。一声目の「悪かった」の一言は、一体誰へ向けた言葉なのだろうか。
大人になると「あ、ごめん!間違っちゃった」とはなかなか言えない。大掛かりに周囲を巻き込みすぎているからだ。もやもやは積もり積もり、いつしか憎悪の塊と化してしまう。コロコロと坂を下り始めた石ころは、もう元いた場所には戻れない。
一番やってはいけないこと。それは対話することを拒絶してしまうこと。ヒトリではどう頑張っても生きてゆけない。この世界で生きるには、共存することが最低条件なのだ。所詮は他人同士。思っていること、考えていることなんて、多めに見積もっても、きっと1mmも伝わっていない。だからこそ、心を通い合わせる対話がとても大切になる。己の真心をしっかり育て持ち続けていれば、人にも自分にも優しくできるものなのだ。
『サマー・フィーリング / CE SENTIMENT DE L'ETE』
myFFF_サマー・フィーリング
目に映るもの、記憶の中、全部幸せなことだけをみちみち詰め込んで、アップデートし続けられたらいいのに。
君がいなくなった今、世界との距離が上手く掴めない。誰よりもそばにいて、彼女を知っていると思っていた。彼女がいなくなって初めて知った、“二人だけの世界”の外から覗く彼女の姿。その外の世界をヒトリ、彼女の面影を求め歩き訪ねる。時が経ち、君がいない日々にも慣れがやってくる。未だ同じ場所に立ち尽くし、彼女の痕跡を辿りながらも心はここにない。油断すると涙ばかりが目に溜まる。そんな彼を、優しい陽射しと穏やかな風が包み込む。物語はベルリン、パリ、NYと街並みを変えてゆく。
飲んで騒いで大声で笑ってはしゃいだ後、しんとした誰もいない部屋に戻って、ヒトリきりなのだと痛感する。その陰と陽のギャップに心が落ち着かない。誰かの声を聞きたくなって、「愛してる」とちゃんと言葉にして伝えたくなる。そんないくつかの夜を乗り越えて、いくつかの愛を手放して、それでもまた、太陽の下で笑いあえる相手を私たちは探し求め続けるのだ。
『モカ色の車 / MOKA』
myFFF_モカ色の車
騙されてはいけない。すんと静かにみえる湖は、実は怖い。何の前触れもなく、突然暴れだすかもしれない。
世界が憎くて仕方ない、やり場のない怒りを持て余す女が探すキーワード。それが“モカ”色の車。その瞳には一点の曇りもない。泣き騒ぐこともなく、ただまっすぐに、その機会を狙い淡々とやるべき準備を進める。女にはそうせざる得ない理由が、生きる全てを占めてしまっているのだ。
今ある日常を一瞬で失う出来事が起きた時、それはもちろん普通には対処できない。なりふり構わない感情が、一番強く出て当然なのだ。喜びは人と分かち合うことで、幸せの連鎖へと繋がる。けれども悲しみは、人と分かち合うにもヒトリ相撲になってしまう。思い煮詰めた悲しみたちは、いつしか抑えきれない怒りへと変化してしまう。
それでも彼が愛していた自分自身を信じてみたくなる。過去よりも、明日の可能性を見出して生きたくなる未来を。
本作はスイス作品。フランス映画だけでなく、ヨーロッパ注目の招待作品に出会えるのも「myFFF」の魅力のひとつなのです!
短編なら15作品全て無料!期間限定なのでお見逃しなく
myFFF_グループ・ヴァイオレンス
また短編ならではの、純度高い挑戦的な15作品が無料で楽しめます!その中から1作品をピックアップしてご紹介。

◆『グループ・ヴァイオレンス / VIOLENCE EN REUNION』
ちゃぷんと、片足を突っ込み始めた時、ちょっとやそっとじゃ抜け出せない執着という名の依存が始まる。くるくる行ったり来たりを繰り返すメビウスに操られて、行き着く先はいつも同じ着地点。
人は誰しも自分の生き方、“人生”に直面する時がやってくる。どう生きたいか、どう生きるべきか、そんなやるせない葛藤に四六時中もんもんと悩み悩む。楽な方に、流れゆくままに身をゆだねてゆくと、一寸先は闇で埋め尽くされた生き地獄がお出迎え。本当はそれを直感で知っている。心の奥の奥の方で、うすうす気付いている。遅いことなんて何もない。今、この瞬間に、人生の軌道修正を測ればいいだけのお話なのだ!


短編配信スケジュール
●【第1弾】 2017/1/13(金)~1/26(木)
「1992 年」「奥深い水の中で」「ジュリエットの仲間」「肉体と火山」

●【第2弾】 2017/1/20(金)~1/30(月)
「パニック・イン・ザ・ヴィレッジの新学期」「ぼくたちのジュネーヴ条約」「ある沈黙」「ダーン・ディール」

●【第3弾】 2017/1/27(金)~2/6(月)
「高架橋」「真のフランス男」「ママたち」「ウルトラ・セックスを捜せ!」

●【第4弾】 2017/2/3(金)~2/13(月)
「影と翼」 「グループ・ヴァイオレンス」 「配管工とポルノ映画」

長編はお得なパックが人気!
●単品:3日間
HD画質:500円(税別)/SD画質:400円(税別)
●全話パック(9作品):30日間
HD画質:1,500円(税別)/SD画質:1,000円(税別)

フランス映画 (もといヨーロッパ映画) が好きな理由は、ぺろんとした上辺だけじゃなく、フタをして秘めておきたいような真っ黒い感情や、ふわふわ流れ漂うずるささえもまるっと全部ひっくるめて“人間のサガ”を描いているから。毎年6月開催のフランス映画祭に向けて、オンライン予習はいかがでしょうか?

Writer | 押尾キャロル

映画ライターとしてときたま活動しております。 映画を通じて笑顔を繋げる、Movie Facilitator になりたい今日この頃です。映画はその時の自身のコンディションや鑑賞タイミング、一緒に観た人など、さまざまな条件でいくようにも感じ方が異なる面白発見装置だと考えています。MY映画年輪約3,700本~をフル稼働して、ひとりでも多くの人と語り合えることを期待しています!!

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