ホーム > ちょっと笑えてややこしい!ドタバタ三角関係に苦笑…の映画4選

ちょっと笑えてややこしい!ドタバタ三角関係に苦笑…の映画4選

2017.01.25(Wed) | 足立美由紀

現実世界では生臭すぎて敬遠したくなる“ラブ・トライアングル”も、映画だとスパイスが効いた恋愛エンターテイメントに早変わりするから不思議です。倫理観などの難しい話はひとまず脇に置いておいて、登場人物たちの“恋のから騒ぎ”を楽しんじゃいましょう。今回はちょっと笑えてドタバタの三角関係が登場する映画を4本紹介します。

幸せな結婚だったはずが、まさかの夫返却計画!? 『マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-』
マギーズプラン
『50歳の恋愛白書』で歳の差カップルの恋愛模様を鋭く描いた女性監督レベッカ・ミラーの最新映画。ニューヨークで暮らすインテリ層が織り成す、まさかの三角関係を描いたラブコメディです。

大学で働くマギー(グレタ・ガーウィグ)は、シングルマザーになるための準備を進めています。友人から精子ももらい、いざセルフ人工授精! しようとしたものの、小説家志望の文化人類学者ジョン(イーサン・ホーク)と恋に落ちてしまいます。そして既婚者だったジョンは、同じく大学教授のバリキャリ妻ジョーゼット(ジュリアン・ムーア)と離婚。ほどなくマギーとジョンは結婚して可愛い娘も生まれるのですが、ジョンが大学を辞めて小説家修行を始めたことで状況は一変。家事と仕事、そして前妻との子供2人の世話までこなし疲れ果てたマギーは、元妻へ “夫返却計画”を持ち掛けるのですが。

出会った当初は「文章の語尾に“~とか”とつけるのは、言葉にコンドームを被せるようなものだ」ほか挑発的な持論を展開する、新進気鋭のイケメン学者だったジョン。そんな知的でクールなところもマギーは気に入っていたのですが、本来の彼は家事をせず稼ぐ気力もない口先だけの“自分に甘い男”だったことに気づきます。そんな折、“鬼嫁”のはずのジョーゼットが人を惹きつける素敵な女性で、今でも元夫を愛していることを知り、「ジョンはジョーゼットと暮らす方が幸せなのかも!」とマギーのおせっかい心がムクムクと沸き上がります。

計画実行にあたり、自分勝手なマギーをなぜだか憎めないのは、彼女が心の底から最善の策だと思ってしていることが分かるから。最初は面食らったジョーゼットも彼女が純粋に提案していることが分かったからこそ、無茶ぶりの計画に乗ってしまったんですよね。案外割り切ってしまえばみんなが幸せになれるのかも~とも思いますが、ジョン本人が到底了承するわけもなく…。

思い込んだら一直線のマギーが立てた幸せへのリセットプラン、果たして成功するのでしょうか。

◆『マギーズ・プラン -幸せのあとしまつ-
2017年1月21日(土)ロードショー
© 2015 Lily Harding Pictures, LLC All Rights Reserved.
© Jon Pack, Hall Monitor Inc.
『それでも恋するバルセロナ』
それでも恋するバルセロナ
恋愛映画の名手ウッディ・アレン監督が、スペインを舞台に描くロマンティック・コメディー。ペネロペ・クルスが第84回アカデミー賞助演女優賞に輝き、第66回ゴールデングローブ賞(コメディ/ミュージカル部門)最優秀作品賞を受賞した、最高にスリリングな大人の恋の物語です。

まぶしい太陽が降り注ぐバルセロナへ、ひと夏のバカンスにやってきたクリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)とヴィッキー(レベッカ・ホール)。2人は画廊のパーティで出会ったセクシーな画家ファン・アントニオ(ハビエル・バルデム)から週末旅行に誘われ、恋のアバンテュールへ出発します。恋愛体質のクリスティーナはほどなくファンとベッドイン。一方、婚約者がいる慎重派のヴィッキーも、次第にファンに惹かれていく自分を抑えきれずに肉体関係に。その後、親友との三角関係に敗れたヴィッキーは婚約者の元へ戻る決心をするのですが、同棲を始めたクリスティーナとファンが暮らす家に、自殺未遂をしたというファンの元妻マリア・エレーナ(ペネロペ・クルス)が転がりこんできたことで、また新たな三角関係が始まって…。

終わりなき三角関係にゲンナリしそうですが、ラテンの国特有の晴れ渡った青い空の下で繰り広げられる恋模様はワクワクする輝きに満ちていて、観ていると恋をしたくなってくるから不思議です。

また配役が絶妙ですよね。明るい魅力を放つ自由奔放な金髪美女クリスティーナをグラマラス女優・スカーレット・ヨハンソン、ファンへの想いが断ち切れず苦しむヴィッキーをレベッカ・ホール。そして危険な魅力の持ち主ファンをセクシー俳優ハビエル・バルデム、おまけに才能あふれる情熱的な元妻マリア・エレーナをペネロペ・クルスが扮するなど、後に夫婦になるのも納得の濃厚フェロモンを放つ2人が迫力の名演を披露しています。
『バンディッツ』
バンディッツ 特別編 [DVD]
ブルース・ウィリスが、個性派俳優ビリー・ボブ・ソーントンと銀行強盗に扮するクライムコメディ。彼らを魅了するファムファタールを名女優ケイト・ブランシェットが演じています。監督は『レインマン』(1988年)でアカデミー賞監督賞を受賞したバリー・レビンソン。この作品でも緻密な人物描写で、1人の女性を奪い合う男たちのスリリングな関係をユーモア交えて描き出しています。

オレゴン州立刑務所で出会い、意気投合したジョー(ウィリス)とテリー(ソーントン)。深い友情で結ばれた2人は、まんまと脱獄を成功させて銀行強盗をしながら逃亡の旅を続けます。彼らの“銀行関係者の自宅に押し入り、翌朝一緒に出勤して盗む”という華麗な手口は「お泊り強盗」と呼ばれ、全米で注目を浴びますが、そんな2人の逃避行に平凡な主婦ケイト(ブランシェット)が加わったことで、ジョーとテリーの関係も微妙に変化していき…。

直情型のタフガイ・ジョーと、思考型の学者肌・テリー。全く違うタイプの2人の男をケイトは同時に愛してしまいます。といっても本人は悪びれることなく「だって、仕方ないじゃーん」とばかりに、2人の男をとっかえひっかえして恋愛を謳歌します。一方、たまらないのは男たちで、独占欲が満たされないストレスはたまっていくばかり。そんなイライラ、モヤモヤを抱えた三角関係が長く続くはずもなく…。強盗犯たちの逃避行の結末に、どうぞびっくりしてください。
『FRANK フランク』
FRANK フランク
1980~90年代にイギリスでカルト的人気を博したコメディアンのフランク・サイドボトムの逸話をベースに、実在するミュージシャンからヒントを得てつむいだコメディドラマ。「世界で最も美しい顔100人」の第一位に選出された経歴を持つマイケル・ファスベンダーが、その美貌を封印してハリボテのマスクをかぶる天才ミュージシャン・フランクに扮しています。

ミュージシャン志望のジョン(ドーナル・グリーソン)は、欠員が出たバンドのキーボード担当としてライブに出るチャンスをつかみます。バンドのリーダーをつとめるフランク(ファスベンダー)は24時間マスクをかぶっている一風変わった男ですが、彼がつむぐアバンギャルドな音楽やカリスマ性に魅せられたジョンは動画サイトにバンドのパフォーマンスを投稿。その動画が評判を呼び、有名な人気フェスから出演オファーが舞い込むのですが。

食事は流動食をストローで流し込み、仲間の前でもマスクを決してはずさないフランク。そんな彼が抱える心の闇を理解し、独自の音楽へと導くのは恋人であるバンドのメンバー・クララ(マギー・ギレンホール)だけという状況の中、成り行きでジョンとクララが“合体”しちゃったことで痛い三角関係ができあがります。というのもクララがジョンを何とも思っていないのは明白で、一方のジョンもフランクへの崇拝や、その才能への嫉妬から “フランクの恋人クララ”と寝ただけに過ぎなくて。でもこのことがきっかけで、可哀そうなフランクは唯一の心の支えを失ったまま、意にそまないメジャーへの道を歩み始めます。

フランクはなぜマスクをかぶって生きることになったのか。バンドはメジャーになれたのか。ファスベンダーのイケメンは最後まで拝めないのか…。全ての答えは物語のラストで!

同じ三角関係でも、シチュエーションによってだいぶ雰囲気が異なりますよね。なにか結末が気になる作品はありましたでしょうか。もし目に留まった物語があったのならば、人間くさ~い彼らの行く末をどうぞその目で見届けてあげてください。

Writer | 足立美由紀

フリーライター&エディター。某インターネットプロバイダで映画情報サイトを立ち上げた後、フリーランスへ。現在は各種情報誌&劇場用映画情報誌などの紙媒体、ネット情報サービスほかにて映画レビューや俳優・監督のインタビュー記事を執筆。時には映画パンフレットのお手伝いも!試写室と自宅を往復する毎日です。

Banner

関連するポスト

Copyright (C) GAGA Corporation. All Rights Reserved.
GAGA