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あなたにも身近な“○○”が恐ろしい映画4選

2017.01.27(Fri) | レイナス

日本未公開の傑作映画をよりすぐって上映する『未体験ゾーンの映画たち2017』より、オススメ映画をご紹介します。どれも身近なものを題材にしながら、それをゾッとするほど恐ろしく仕立てた作品ばかり。この恐怖、他人事じゃないかもしれません――。

◆「未体験ゾーンの映画たち2017
作品ラインナップ&上映スケジュールをチェック!

“テクノロジー”が恐ろしい! 荒野でハイテク車が脅威と化す 『LOCKDOWN ロックダウン』
ロックダウン
使う人間にとって一見完璧に見えるテクノロジーが、完璧な“脅威”となってしまったら――? それは最も恐ろしい敵となるかもしれません。

この作品に登場するのは、乗る人の安全を完璧に守る最高峰のAIを搭載した車・モノリス。まだ幼い子を連れた主人公サンドラは、その至れり尽くせりの機能に半ば辟易しながらモノリスを運転しますが、果てのない荒野を走る道中で事件は起こりました。ちょっとした事故でサンドラが車を降りた瞬間、後部座席に座った幼い息子が、スマートフォンの遠隔操作で何も分からずモノリスをロック。慌てたサンドラがドアをこじ開けようとすると、外部からの危害を感知したモノリスが完全防護モードへとシフトし、息子を監禁状態にしてしまうのです。

すべての荷物は車の中。誰の姿も見えない荒野のど真ん中で、息子を閉じ込めたハイテク車を前に立ち尽くすサンドラ。この絶望的な状況は、サンドラの過去や現状への不満、夫への不信、良い母であろうとする自分への強いプレッシャーによる、様々な行動の誤りが積み重なって生み出したものでした。自分を責める他ない状況下で、ひとり若い母親が出した苦渋の決断とは。テクノロジーに弱点はあれど、それを引き出すのは使う人間であると痛烈に突きつけるこの作品、観ているこちらも思わず背筋を正してしまいます。

オンライン上映:2017/1/25(水)~2/7(火)
“大家”が恐ろしい! 家中に仕掛けられた無数の監視カメラ 『アブノーマル・ウォッチャー』
未体験ゾーンの映画たち2017_アブノーマル・ウォッチャー
家選びというものは誰しも慎重になるものですが、条件通りの物件はなかなかないもので、妥協点も必要ですよね。しかしこの作品の夫婦が妥協した点は間違いだったようです。

妻の出産が近い新婚夫婦、広い新居に引っ越し理想的な生活を送るはずでした――が、気がかりだったのは、新居の不気味な大家。半開きの口、異様な体臭、尋常でないほど鍛え上げられた体、不審な挙動。めったに会うこともないからとその家に決めた夫婦は、新居で平穏な生活を送りはじめます。しかし大家の正体は、家中に仕掛けたカメラによって、居住者の生活を昼夜覗き見る異常者だったのです。

リビングも、寝室も、バスルームも……すべてを見つめ、会話に聞き耳を立てる大家。観ているこちらも、大家とともに背徳感たっぷりに夫婦の生活を覗き見ることになるわけですが、なんだか夫婦の雲行きが怪しい様子。妊娠でナーバスになっている妻を差し置いて、夫は若い女性を連れ込み、不倫をはじめるのです。これに動揺したのが覗いていた大家。
大家の行動はエスカレートし、ついには合鍵で室内に侵入――。彼はこの夫婦に一体何をしようというのか? そして意外なほど朗らか(!?)な結末とは? 新居選びも慎重に、ですが、己の行いにも慎重に、ですね……。

オンライン上映:2017/1/18(水)~1/31(火)
“嘘”が恐ろしい! 作家志望の青年が盗作で名声を得る 『パーフェクトマン 完全犯罪』
パーフェクトマン
つい魔が差して嘘をついてしまう……誰でも経験があることではないでしょうか。しかし、この作品の主人公がついてしまった嘘は大きく、ずっしりと、重いものでした。

作家を志し、熱心に自作を出版社に送るも一切相手にされてこなかった青年。なんの思い入れもない運搬業で生計を立て、鬱屈とした生活を送っていましたが、ある日の仕事で、故人が書いた戦時中の日記を見つけます。その内容に魅入られた青年は、それを書き起こし自分の作品として出版社に売り込み。それまで彼を冷たくあしらうだけだった出版社は突如態度を翻し、その作品を出版させてくれと懇願するのでした。本が売れ一躍名声を勝ち得た青年は、彼の本に惚れ込んだ富豪の娘と恋に落ち、幸せな日々を過ごします。が、大きな問題は、次回作が書けないこと――。

筆は一向に進まない上に、彼を天才だと信じてやまない恋人の信頼が更なるプレッシャーを与えます。原稿の催促と使い込んだ金の支払いに苦しめられる中、青年が盗んだ日記の持ち主を知る人物が現れ、彼を絶望の縁へと追い込むのです。絶体絶命の状況下で、彼が重ねる沢山の嘘、嘘、嘘。名声に取り憑かれ、地獄の門を開いてしまった青年は、思わぬ数奇な運命をたどることになります。強烈な余韻を残すこの結末に、あなたは何を思うでしょうか。

オンライン上映:2017/2/1(水)~2/14(火)
“雨”が恐ろしい! 一粒の雨で人間が豹変する 『ダークレイン』
ダークレイン
未曾有の豪雨が世界を襲った夜。田舎町のバス・ステーションに偶然居合わせた男女8人が体験するのは恐るべきウイルス感染パニック。来ないバスを待ち、苛立ちがつのる中で、途切れ途切れのラジオはいま外で降り続けている“特殊な雨”によって、“人々が変貌し始めている”ことを告げるのでした。やがてバス・ステーションでも一人目の感染者が現れ、そのウイルスが“人間の外見も内面も”豹変させることを、8人は思い知ることとなります――。

この映画の中で起こることはどう見たって非現実的で、少しシュールな可笑しさまであるのですが、劇中の人々が体験する恐怖は映画を飛び越えて、単なる鑑賞者であるはずの我々までも自分の生活が恐ろしく感じさせる力を持っているのです。それはまるで、恐怖と疑念がこちらにまで感染したかのよう……。その恐怖の正体は、ぜひ自分の目でお確かめください。

オンライン上映:2017/2/1(水)~2/14(火)

どの作品も、誰かに話したくなる強烈な後味です。あなたの周りにも潜んでいるかもしれないさまざまな恐怖たち。あなたがもっともゾッとするのは、一体どの作品でしょうか。

Writer | レイナス

WEBデザイナー兼フリーライター、『ホラー通信』ライター。おもに洋画ホラー・スリラー系映画の記事を書いています。

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