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イケメン俳優ライアン・ゴズリングの新境地!?最新作&フィルモグラフィー

2017.02.15(Wed) | 足立美由紀

昨年8月末にベネチア国際映画祭でオープニングを飾って以来、2016年度の賞レースを席巻中のミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』。今月26日(日本時間:27日)に開催される第89回アカデミー賞でも、歴代最多と並ぶ14ノミネートという圧倒的な強さをみせています。
主演を務めたイケメン俳優ライアン・ゴズリングは、初挑戦となるピアノ&ミュージカルを完璧にマスターして役に臨み、新たな魅力をみせてくれました。
実は2月はこのアカデミー賞大本命以外に、もう1本彼の主演作が公開予定。こちらも新境地とも言える一面を披露しています。
ということで、今回はゴズリングの新境地!? 最新映画2本&出世作4本をお送りします!

※各作品画像をクリックすると、作品情報や予告編をご覧頂けます。

『ラ・ラ・ランド』
ラ・ラ・ランド
女優を目指しオーディションに明け暮れるミアと、本格的なジャズの店をひらきたいジャズピアニスト・セバスチャンの夢と恋を描いたミュージカル映画です。アカデミー賞の前哨戦となるゴールデングローブ賞では7部門を制覇。監督のデイミアン・チャゼルは、監督賞を歴代最年少で受賞しています。

映画のタイトルにもなっているラ・ラ・ランド(=LA LA LAND)とは、ショービジネスの本拠地ハリウッドを有するロサンゼルスの別名で、夢見がち~なんていう意味もあるそうです。つまりこの映画は、一握りの人間しかスターダムに乗れないという切ない現実を内包する、“夢と狂騒感あふれるハリウッドの表と裏“を描き出した物語ということ!

ゴズリング演じるセバスチャンは「ジャズは流行遅れ」と言われながらも、この“夢の国”で成功することを諦めない誇り高きジャズピアニストを演じています。そんな彼が女優の卵ミアと、文字通り“星が輝く、天上に舞い上がる”ような恋をするのですが…。ちょっとやさぐれた感じから哀愁たっぷりの切ない表情まで。これまでの出演作を遥かに凌駕する、べらぼうにカッコ良いゴズリングに出会えます。

1950年代のミュージカル全盛期を彷彿とさせる色使いや、心浮き立つ歌とダンス。そして名作へのオマージュも満載の極上ラブ・ストーリーをぜひ。

◆『ラ・ラ・ランド』
2月24日(金)よりTOHOシネマズみゆき座他全国ロードショー
© 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
『ナイスガイズ!』
ナイスガイズ!
70年代の香り漂うポップなクライムアクション・コメディ。名優ラッセル・クロウとW主演となったバディ・ムービーです。

示談屋ヒーリーは失踪した少女を探す依頼を請け負います。そこでシングルファーザーの私立探偵マーチ(と彼の愛娘ホリー)を巻き込み捜査開始。凄腕の殺し屋に狙われたり散々な目に会う彼らでしたが、単純に見えた少女失踪事件の裏に、アメリカ国家を揺るがす巨大な陰謀が隠れていて…。

最近すっかり恰幅がよくなって貫禄がついたラッセル・クロウが、ケンカが強くて頭も良いヒーリー役。対するゴズリングは、酒癖が悪くてイケてないマーチをユーモアたっぷりに演じています。マーチはケンカも弱く、頭の回転も鈍いのですが、メゲずにハードボイルドを気取るイタイ男。今まで演じたことのない三枚目ですが、これまでインタビューなどでもウィットに富んだコメントをしてきたゴズリングだけにユーモアセンスもばっちり。テンポや表情など、彼が演技巧者であることを実感できる爆笑コメディです。

◆『ナイスガイズ!』
2月18日(土)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
(c)2016 NICE GUYS, LLC
『ブルーバレンタイン』
ブルーバレンタイン
結婚7年目に深刻な倦怠期を迎えた、ディーンとシンディの出会いから現在に至る愛の変遷をスクリーンに活写したラブストーリー。シンディを演じたミシェル・ウィリアムズはこの作品で自身初となるアカデミー賞主演女優賞にノミネート。惜しくも賞獲得にはなりませんでしたが、サンダンスやカンヌなどの映画祭に出品され評判を呼んだ、リアルな愛を切り取った心をえぐる人間ドラマです。

苦学の末に医療資格をとって病院で働き始めたシンディは、仕事が上手くいかずブラブラしている夫のディーンに苛立ちを覚えます。ゴズリングは、そんなシンディに戸惑い、どうすることもできずにあがくディーン役。かつて医者を目指していたシンディが元カレの子供を妊娠した時には、全てを受け入れ家族になることを選んだ男気もある男性なのですが、夢を捨て目標を見失った今では魅力もイマイチ…という悲しい役どころです。

シンディと愛を育む出会いパートでは歌を披露したり、情熱的に口説いたりとゴズリング本来の魅力が炸裂します。それが7年後の現在パートでは、家庭を大切にする良いパパではあるものの髪がだいぶ薄くなってお腹周りもボテボテに。この役を演じるために、毛髪を抜いたり、(ミシェルとともに)体重も増やしたそうですが、ファッションセンスも含めてその変わりようはあまりに残念。本作で実力派俳優ライアン・ゴズリングの役作りの見事さも見て取れるはず。
『ドライヴ』
ドライヴ
昼はハリウッド映画のカースタントマン、夜は裏社会に生きるドライバーという2つの顔を持つ孤独な男が、同じアパートに暮らすアイリーンに一目ぼれをしたことから始まる物語。彼女の夫が起こした犯罪に巻き込まれたドライバーは、愛のために裏社会の闘いに身を投じます。第64回カンヌ国際映画祭・監督賞受賞作にして、世界が陶酔したクライム・アクションです。

ゴズリングは夜になると強盗犯の手助けをする天才ドライバー役。「逃走経路は任せろ。5分間は何があっても待っているが、時間を過ぎたら面倒は見ない」とのクールな言葉通り、約束の5分以内ならどんな窮地もくぐり抜ける究極のドライビングテクニックを持っています。この寡黙でミステリアスな男は目で演技するゴズリングのまさにハマり役。孤独なドライバーに家庭の温もりを感じさせてくれたキャリー・マリガン扮するアイリーンの清楚な美しさも秀逸で、彼が愛し、彼女の幸せを守るために持てる能力すべてを傾けたのも納得です。

またデンマークの鬼才ニコラス・ウィンディング・レフン監督の、全編通してぜい肉を剥ぎ落したスタイリッシュな演出もいいですね。主役なのにゴズリングの演じた役柄が名前すら付けられずにただ「ドライバー」とだけクレジットされていたり、ほとんどセリフがなかったり、かなり衝撃的な暴力描写もあるのに“純愛映画”なのにもシビれます。
『きみに読む物語』
きみに読む物語
ニコラス・スパークスのベストセラー小説を原作とした純愛映画。アルツハイマー病を患い療養施設にいる老女に、初老の男性デュークがある物語を語って聞かせます。それは1940年代のアメリカ・ノースカロライナを舞台に、身分違いの恋に落ちた良家の子女と貧しい青年の恋物語なのですが…。ゴズリングがまだ20代前半だった頃の初期作品です。

ゴズリングはその初老の男性が語る物語に登場する、材木置き場で働く青年ノア役。レイチェル・マクアダムス扮するお金持ちのお嬢様アリーに一目で恋に落ちた時から、彼女の両親に仲を引き裂かれても、第二次世界大戦で徴兵されても、ひたすらアリーを想い続けます。こんな情熱的に愛されたら~と思わず妄想がたくましくなるのもやむなし! 情熱的なセリフとラブシーンの数々に酔いしれ、そして感動の涙を流しましょう。

ノアを演じるにあたり、ゴズリングは実際にノースカロライナで家具職人に弟子入り。一か月半もの間、家具造りの修行をしたそう。彼が作った椅子などの家具が映画にも登場していますのでそちらも要注目です。また若い頃のノアを演じるために、短期休暇の間に10kg近い減量も敢行。役柄への入念なアプローチはこの頃から変わらないようです。
『ラースと、その彼女』
ラースと、その彼女<特別編> [DVD]
アメリカの田舎町で暮らすシャイで優しい青年ラースと、彼を取り巻く人々の温かい眼差しを映したハートフル・ヒューマンドラマ。人との関わりを避けていたラースがようやく家族に紹介した彼女は、インターネットの通販で購入したリアル(=セックス)・ドールでした…。この奇想天外なファンタジーは第80回アカデミー賞脚本賞にノミネートされました。

出産の際に亡くなった母親の死を自分のせいだと気に病み、他人と上手くコミュニケーションがとれないラース。内気だけれど純粋な心を持つ彼をゴズリングが好演しています。リアル・ドール…もとい、ラースの彼女ビアンカは、ブラジル出身のため英語が不得意で無口なものの、アルバイトやボランティアもする活発な女性(という設定)。彼は車いすに乗ったビアンカを連れて様々な場所に顔を出し始めます。

そんな彼を心配する兄夫婦に、診察した医師はこう告げます。「ビアンカは理由があるから現れたの。できれば話を合わせてあげて」。そうして兄夫婦や街の人たちは、通常ではあり得ない妄想をするラースを大きな愛で包み込みます。なぜならばひとえに彼が美しい心を持つ良い人だから。とても素敵な話で、なんだか涙腺が緩んできませんか?

人を愛することを知り(人形なんですけどね…)、人から愛されることを知ったラースが最後にとった行動は? この難役を演じきったゴズリングの演技力にも感服です。

ディズニーチャンネル「ミッキーマウス・クラブ」の子役としてキャリアをスタートさせたライアン・ゴズリングは、俳優として入念な役作りをして着実に代表作を作り上げてきました。今年は彼が出演する、SF映画の金字塔『ブレードランナー』(1982年)の続編『ブレードランナー 2049』も10月27日に公開予定。こちらも最新映画2本と同様に新境地となりそうな予感がします!

Writer | 足立美由紀

フリーライター&エディター。某インターネットプロバイダで映画情報サイトを立ち上げた後、フリーランスへ。現在は各種情報誌&劇場用映画情報誌などの紙媒体、ネット情報サービスほかにて映画レビューや俳優・監督のインタビュー記事を執筆。時には映画パンフレットのお手伝いも!試写室と自宅を往復する毎日です。

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