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愛する人を失う悲しみとその先、を体感する映画5選

2017.03.26(Sun) | 押尾キャロル

厳しい寒さがやわらぐと、人は新天地を求めて動きはじめる。今までずっと一緒に居られたからこそ、自分の隣の空席に気持ちがゆらいで、いつもより少し弱くなる。別れを経て知ったこの気持ちは、あなたとの出会いを大切に紡いできた証拠なのだと思うのです。さて今回は、そんな愛する人を失う悲しみとその先をほんのり体感できる映画5選のご紹介です。

おんなじひとりぼっち同士の出会い『ロスト・イン・トランスレーション』
ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
異国の地でひとりぼっち。ひざを抱えて見下ろすTOKYOの街並み。ひとりの寂しさよりも、ふたりでいる寂しさの方がなぜか耐えがたい。そんな時に出会った、同じひとりぼっち。彼は少しくたびれてみえた。
以前来日時に宿泊したパークハイアット東京をソフィア・コッポラ監督がとても気に入り、実体験ベースにTOKYOを舞台にして、スカーレット・ヨハンソン×ビル・マーレイで描かれた本作。
何かが欠けている、足りないと思ってしまうのは、満たされた時の感情を知っているからこそ。そこは逃げずに向き合うのが、正解なのかもしれません。
人工知能型OS・サマンサの初めての恋物語『her/世界でひとつの彼女』
her 世界でひとつの彼女
そっと、ココロに触れてみる。ココロの上がり下がりと、その体温を感じることが出来たら、それは恋でもあり愛でもあるのではないだろうか?
全てを理解して受け止めてくれる。そんな理想の相手、自分を甘やかしてしまうだけなのかな。初めてのことは誰でも戸惑うもの。でも人間には“慣れて順応”という素敵な機能も備わっているのだ。ここが人生の到達点だとするれば、あとは下るばかり。嬉しいも悲しい気持ちも全て、コップ一杯満たしきって溢れ出してゆく。これ以上の感情が生まれることはもうないのだろうか…。
愛する人を失う悲しみを知ってしまったスカーレット・ヨハンソン演じるOS・サマンサの、初めての恋物語です。
永遠を誓った親友カップルの行く末『セレステ∞ジェシー』
セレステ&ジェシー
出会った頃に描いていた夢、重なった夢の先に続く未来。時間の経過と共にだんだん焦点がぶれてゆく。大丈夫、大丈夫とタカをくくっていた分だけ、後で手痛いしっぺ返しが戻ってくる。恋愛において正しさは必要ではない。分かっていながらも、女は正論を武器に戦わずにはいられない。
ただ出会って恋をして、もっと好きになって愛し合って、いつも一緒に居ても永遠には続かない。どんなに笑って許し合える仲良しの関係だとしても、お互いに決して超えてはならない一線がきっとある。
どんなに関係性が二転三転しようとも、自分よりも相手の幸せを願わずにいられない人こそ、本当に戦う価値のあることだと思うのです。
手に触れた瞬間に溶けてしまう泡のような日々『ムード・インディゴ~うたかたの日々~』
ムード・インディゴ うたかたの日々
彼女にトキメいて恋をして、ギュッとカチコチになった想いをおっかなびっくり伝えて、笑顔で喜んでもらえて。愛する人をみつけて、愛し愛される人生の輝きは、他のどんなことよりもまぶしく見えて、何よりココロがくらんでしまうのです。
その一瞬の輝きに幸せを見出してしまった瞬間、すべてを投げうってでも手放せない、手放したくないほどの禁断症状となる。
やさしい手作り感が温かい、現実と夢の狭間を描く名監督ミシェル・ゴンドリー作品。フランスを代表する名役者たちと作り上げた本作は、ほんのりビターな甘さが身に沁みてしまいます。
23年間のふたりを繋ぐ7月15日のできごと『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
ワン・デイ 23年のラブストーリー [DVD]
恋愛はタイミングが全て。とよく耳にする。どんなに想い合っていても、互いのタイミングが噛み合わなければ、決して成就できないジレンマは確かに存在している気がする。
彼女が勝負に出た時、彼と波長が合わない。彼が踏み出した時、彼女は素直になれない。恋愛なんてそんなことの繰り返しなのかな。機が熟した時に自分よりも相手のことを想って、言葉で、行動で、ちゃんと気持ちを伝えられるようになりたいと痛感してしまいます。
たった一回、歯車が合わないだけでもうダメか…と手放せてしまえる関係よりも、諦めきれないその想いに素直になって、チャレンジし続けた先に得たあなたの笑顔には、どんなものにも勝る価値を感じてしまうのです。

人はこの手にあったものを失うと、なにか足りない足りないと嘆いてしまうものです。今この手にあるものと、この手にあったその出会いに、ちゃんと心から感謝できる人になれたら、もっと生きやすくなるのでしょうか…。
恋とか愛とかすらも飛び越えて、あなたに出会えて共に紡いで来れたこの時間も経験も、決してお金で買うことの出来ない、めちゃくちゃ貴重で大切なたからもの。いつか、あの人にそう伝えられますように。

Writer | 押尾キャロル

映画ライターとしてときたま活動しております。 映画を通じて笑顔を繋げる、Movie Facilitator になりたい今日この頃です。映画はその時の自身のコンディションや鑑賞タイミング、一緒に観た人など、さまざまな条件でいくようにも感じ方が異なる面白発見装置だと考えています。MY映画年輪約3,700本~をフル稼働して、ひとりでも多くの人と語り合えることを期待しています!!

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