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旅へ行きたくなる!世界各地の風景を楽しめる映画5選

2017.04.28(Fri) | 斎藤香

映画を見て「この国へ行ってみたい!」と思うことありますよね。または旅した気分にさせてくれる映画というのもあるでしょう。そんな風に“旅行気分にさせてくれる映画”“素敵な風景を楽しめる映画”を選んでみました。

インドのランチ事情と生活風景が見られる『めぐり逢わせのお弁当』
めぐり逢わせのお弁当
間違えて配達されたお弁当をきっかけに、見知らぬ男女が手紙のやりとりで交流を深めていく姿を描いたインドのプラトニックラブストーリー。

インドのムンバイ。冷たい夫を振り向かせようと主婦のイラ(ニムラト・カウル)は、お弁当を愛情込めて作ります。ところがダッバーワーラー(お弁当配達人)が、そのお弁当を間違えて保険会社に勤めるサージャン(イルファン・カーン)に届けてしまう。イラはお弁当が別人に届けられたのでは?と、翌日、手紙を添えてお弁当をタッパーワーラーに。すると返却されたお弁当箱に返事が。そこから二人の文通が始まっていくのです。

インドの普通の人々の生活が興味深く、とりわけお弁当配達人という職業があるというのが驚き! 間違えたお弁当から生まれる交流の要が手紙というのがいいですね。メールが主流の時代に、手書きのぬくもり、文字から想像する相手の様子など、懐かしく微笑ましいです。ムンバイの雑踏や会社の様子などリアリティ重視のインド映画で、これまでの突然踊りだすインド映画とは一線を画した作品。生活感があるゆえに、行った気持ちにさせられます。
スイスの絶景に思わず深呼吸したくなる『アクトレス 女たちの舞台』
アクトレス 女たちの舞台
元トップ女優がスイスで、自身のキャリアと向き合う姿を描いた女優ドラマ。チューリッヒ、シルス・マリアなど観光名所が登場します。

ベテラン女優のマリア(ジュリエット・ビノシュ)は、恩人の功績をたたえる賞を代役受賞のためにスイス・チューリッヒへ。そこで自身の代表作を再演するから出演してほしいと言う若き演出家と出会います。しかし、主演は新人女優(クロエ・グレース・モレッツ)に決定しており、マリアは助演扱い。彼女は敏腕マネージャー(クリステン・スチュワート)とともに、高級山岳リゾート地「シルス・マリア」へ向かい、女優としての自分と向き合うのです。

トップ女優だったヒロインは、自分の居場所が奪われていることに気付き、その現実と向き合うことに。かつて自分に言い寄っていた男の目にも、もはや自分は女として映っていないと知ったときの重い衝撃。女優そして女としての最盛期を過ぎたことを認めざるをえなくなることの残酷さが胸に迫ります。そんなシビアな内容の一方、列車、ホテル、バー、そしてシルス・マリアの絶景など、スイスの魅力を堪能できるロケ地選びが抜群!シルス・マリアの景色など思わず深呼吸したくなります。
エッフェル塔とカフェとアパルトマン……パリ満載!『クロワッサンで朝食を』
クロワッサンで朝食を
エストニアからパリへやってきた中年女性が、使用人として仕える家のマダムとの間に芽生えた友情を描いた女性映画で、美化されたパリではなく日常のパリが描かれています。

母の死後、抜け殻になったアンヌ(ライネ・マギ)のもとに家政婦の職が舞い込みます。それはパリに住むリッチなマダム、フリーダ(ジャンヌ・モロー)のお世話でした。憧れのパリにときめきつつも、気難しく毒舌なフリーダに手を焼くアンヌ。なぜ彼女は人に好かれないのか、元恋人以外に心を開かないのか……。その秘密は彼女の過去にあったのです。

寒々としたエストニアから華やかなパリへやってきたアンヌの心情は、初めてパリへ行く日本人観光客と同じかも。「これがパリなのね!」という感じです。パリのシンボルであるエッフェル塔もバッチリ鑑賞できます。そしてこの映画の舞台となるのはマダムの高級アパルトマンと彼女の元恋人が経営しているカフェ。「おいしいクロワッサンがないと体が目覚めないわ」と、クロワッサンと紅茶の朝食を召し上がるマダム。彼女は自宅で食べていましたが、パリへ行ったらカフェやアンヌみたいにエッフェル塔を見ながら真似するのもいいかもしれませんね。
ニューヨークへ行きたいならウディ・アレンの映画を見よう『人生万歳!』
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ウディ・アレンは、これまで多くのニューヨーク映画をリリースしてきましたが、その中でもちょっと埋もれた感のある『人生万歳!』。でもニューヨークに生きる堅物中年男と田舎娘のラブコメは生活感もあってオススメなんです。

ニューヨークに暮らす物理学者のボリス(ラリー・デヴィッド)は、田舎から出てきた若い娘メロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)と知り合い、宿無しの彼女を泊めてあげることに。しかし、これがきっかけで、世間知らずのメロディはボリスを運命の男だと信じてしまいます。どんなに説明しても知能指数がかけ離れた二人の会話はかみ合うことないのですが、なんと結婚してしまうのです。

ボリスとメロディは街歩きをするので、必然的にあちこちを見ることができます。でもニューヨークでもマンハッタンの中心部ではなく、ボリスはダウンタウン住まいなので、チャイナタウン、SOHOが登場します。またアレンのその他の映画同様、素敵なニューヨークとしての演出はなく、ありのままのニューヨーク。住人たちの生活風景が垣間見られるし、ダウンタウンのあちこちをウロウロしたくなりますよ。
ロンドン映画の中でもロケ地人気が高い映画といえばコレ『ノッティングヒルの恋人』
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世界中で大ヒットしたイギリスのロマンティックコメディ『ノッティングヒルの恋人』は、この映画でノッティングヒルを知った人がたくさん訪れた、ロケ地人気の高い映画です。

英国・ロンドンのノッティングヒルの店主ウィリアム(ヒュー・グラント)は、店に入ってきた女性を見て目を見張ります。それは女優のアナ(ジュリア・ロバーツ)。この出会い以降、二人は運命に誘われるように会いますが、ちょっとした気持ちのすれ違いをきっかけに亀裂が。そんな二人を見て、仲間たちが行動に出るのです!

ノッティングヒルはロンドンの西に位置します。まず観光客に人気があるのはウィリアムとアナの出会いの書店。「THE TRAVEL BOOKSHOP」は数多くの観光客が訪れるそうです。映画に登場した映画館は地下鉄ノッティング・ヒルゲート駅からすぐ、アナが滞在したホテルは、ザ・リッツ ロンドンなど、この映画のロケ地の情報は豊富です! ラブストーリーとしても秀逸な本作。ノッティングヒルを歩いて二人の恋を辿る旅をついしたくなりますし、新婚旅行で行くのもいいかもしれませんね。

旅行へ行くときの参考になる映画の数々。素敵な風景やリアルな雰囲気を映画で味わってから旅に出るもよし、もちろん映画で妄想旅行もあり! いろんな見方で映画の旅を楽しんでください。

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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