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作品ごとに違う顔を見せるキアヌ・リーブス、近年の七変化

2017.07.05(Wed) | 清水久美子

2年前に日本公開された『ジョン・ウィック』で、久しぶりのハマリ役と出会い、最高にカッコいい殺し屋を演じたキアヌ・リーブス。かつては『ビルとテッドの大冒険』シリーズでおバカ演技を見せたり、『スピード』や『マトリックス』シリーズでクールなアクションを披露したりと、様々な作品で人気を博してきたキアヌ。そんな彼の新作『ジョン・ウィック:チャプター2』の公開に合わせ、近年のキアヌ出演作を5本紹介します。キアヌはそれぞれ違う顔を見せていますよ!

世界中の殺し屋たちから狙われようと怯まない最強キアヌ!『ジョン・ウィック:チャプター2』
ジョン・ウィック2
キアヌがスーツをスタイリッシュに着こなし、伝説の殺し屋ジョン・ウィックを演じる2作目。オフの時のカジュアルすぎるキアヌとは別人の、眼光鋭い最強キアヌを堪能できます。

殺し屋稼業を続けることを望まず、平穏な隠居生活を好むジョンの元に、イタリアン・マフィアのサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)が姉殺しの依頼にやって来ます。サンティーノは依頼を断ったジョンの家をバズーカで破壊。愛犬と共に一命をとりとめたジョンはサンティーノへ復讐を開始しますが、命の危機を感じたサンティーノに7億円の懸賞金を懸けられ、全世界の殺し屋から命を狙われることに…。

次から次へと襲ってくる敵をキレキレのアクションで倒していく主人公を熱演するキアヌ。クランクイン前に実弾(なんと3万発!)で射撃訓練をしたというから本気が伝わってきます。ジョン・ウィックというハマリ役を得たキアヌは、黄金期チャプター2に入ったのではないでしょうか。

◆『ジョン・ウィック:チャプター2
7月7日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国公開
配給:ポニーキャニオン
(C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
愛犬を殺されてブチ切れるキアヌがなんとも愛おしい!『ジョン・ウィック』
ジョン・ウィック
『ジョン・ウィック:チャプター2』を見る前にチェックしておきたい1作目。2010年頃、公園のベンチで、一人で食事する姿をパパラッチされ、“ぼっち姿”が話題となってしまったキアヌ。当時はちょっと心配になったりしましたが、その後『ジョン・ウィック』でカッコ良すぎるキアヌを見ることができて一安心。本作でキアヌは一気に人気俳優に返り咲きました!

愛する妻を亡くした伝説の元殺し屋ジョン・ウィックは、妻から贈られた子犬に悲しみを癒やしてもらっていました。ところが、ロシアン・マフィアのボスの息子に、夜中に自宅を襲撃され、愛車を奪われた上、愛犬を殺されてしまいます。怒りを爆発させたジョンは、復讐の鬼と化します…。

生前の妻に向ける優しいまなざし、愛犬と戯れるキュートな表情。そして、鬼へと変貌していくジョンを演じるキアヌ。犬を殺されブチ切れる主人公を、説得力を持って演じられるのはキアヌだけだと思わせくれる1本です。
キアヌ、まさかの弁護士役!『砂上の法廷』
砂上の法廷
本当に申し訳ないですが、最もキアヌに似合わないと思われる弁護士役を演じているクライム・ミステリー。だからこそ、見なければいけません。アクションもなく、寡黙な男でもない(法廷で寡黙だったら役に立ちません)主人公を、キアヌがどんな風に演じているのか!? ぜひチェックしてみてください。

大物弁護士が自宅で刺し殺される事件が発生し、被害者の息子である10代の少年に容疑がかかります。その家族と付き合いのある敏腕弁護士ラムゼイ(キアヌ)は、少年の弁護を引き受けますが、少年は黙秘を続けます。被害者の妻で少年の母であるロレッタ(レニー・ゼルヴィガー)には、ラムゼイだけが頼りでしたが…。

字幕の一人称は“私”。短髪の七三分けで敏腕弁護士役に挑むキアヌ。ジョン・ウィックと同じくスーツをビシッと着ていても、全く対照的なキャラクターを演じるキアヌも必見です。
かわいい女の子にも容赦なし!最悪な管理人を演じる『ネオン・デーモン』
ネオン・デーモン
エル・ファニングが、誰もが目を奪われる特別な美しさを持つ16歳のヒロインを演じる、欲望渦巻くファッション界の裏側を描いたニコラス・ウィンディング・レフン監督作。本作で、キアヌはどうしようもないほど最悪な性悪男を喜々として演じ、監督に絶賛されました。

トップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロサンゼルスへとやって来たジェシー(エル)。瞬く間に注目を浴びる存在になりますが、ほかのモデルたちから激しい嫉妬の目を向けられます。それに負けず、野心を強めていくジェシー。そんな中、暮らしているモーテルの管理人ハンク(キアヌ)に、ジェシーは危機感を抱いていきます…。

相手が幼さの残る女の子だろうと、容赦なく金を取り立て、暴言を吐くハンク。こんな性悪なキアヌ、見たことない!というくらい、嫌なヤツに徹しています。
家庭的な夫で父親だったのに…ギャルに翻弄されるキアヌ『ノック・ノック』
ノック・ノック [DVD]
マイホームパパが、妻子の留守中に見知らぬ若い美女たちを家に招き入れたために、とんでもない悲劇に見舞われるエロティック・スリラー。キアヌが誘惑に負けてしまう情けない男を演じていますが、こりゃ仕方ないよ、と思わず同情せざるを得ない展開です。

理想的な家庭を築き上げたエヴァン(キアヌ)は、仕事の都合で家族旅行に後から合流することに。その晩、豪雨が降り注ぐ中、ドアをノックする音が。ずぶ濡れの若い美女二人に助けを求められたエヴァンは、妻を裏切る気はなかったものの、強烈な誘惑に打ち勝つことができず…。

ギャルたちの本当の目的にビックリする後半。やられっぱなしのキアヌは、これまた見たことがない役で、本当にどんな役にも挑戦する俳優なんだと改めて見直す1本です。

キアヌが20代前半の頃から出演作を見続けてきましたが、気づけば50代になっていました。いい意味で、ずっと若いままだと感じるのは、どんな役にも挑む柔軟さと、大物ぶるところが全くない人柄の良さによると思います。そんなキアヌが最高にカッコいい役を演じている映画と、ダメダメな役に扮している映画、両方を取り上げてみましたので、ぜひキアヌの七変化を楽しんでみてください。

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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