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ラ・ラ・ライアン・ゴズリング!変幻自在な実力派アクターに大注目

2017.08.16(Wed) | 松村知恵美

その面長フェイスとちょっとタレ気味の目が、なんとも不思議な雰囲気を醸し出すライアン・ゴズリング。思慮深い好青年からニヤけた優男、寡黙なタフガイまで見事に演じ分ける演技派俳優です。“ごずりん”と呼ばれて親しまれているこのライアン、12歳の頃からジャスティン・ティンバーレイクやブリトニー・スピアーズと一緒にディズニー・チャンネルで子役として活躍していたというキャリアの持ち主。意外と芸歴も長いのです。そんなライアン・ゴズリングが出演している注目の映画をご紹介します。

頑固なジャズ・ピアニストのごずりんが歌って踊る『ラ・ラ・ランド』
ラ・ラ・ランド
ライアン・ゴズリングが夢を貫こうとする頑固なジャズ・ピアニストを演じる2016年の映画『ラ・ラ・ランド』。ジャズ・ピアニストと女優を目指すセブとミア、夢の途上にある若き二人が見せる、ハリウッドの恋を描いたミュージカル映画です。ロサンゼルスの高速道路を舞台にした冒頭の群舞から、まるで『シェルブールの雨傘』や『雨に唄えば』を観ているようなロマンティックなダンスシーンまで、ミュージカルの醍醐味をたっぷり味わわせてくれます。特に圧巻なのは、眼下にハリウッドの街が広がる丘で、マジックアワーの中でライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが踊るシーン。映画のキービジュアルとしても使われているように、思わず真似をしたくなってしまう人も多いはず。3ヶ月間特訓して吹き替えなしで挑んだピアノの演奏シーンや、まるでフレッド・アステアやジーン・ケリーのような軽やかなタップダンスなど、ごずりんの見せ場もたっぷりです。個人的には、ピアノを弾いているごずりんの、ハラリと落ちた前髪にかなり萌えました。
酔っ払いのダメ探偵、ラッセル・クロウとブロマンス『ナイスガイズ!』
ナイスガイズ!
『ラ・ラ・ランド』のごずりんが頑固青年なら、『ナイスガイズ!』(2016年)のごずりんはダメ親父。ティーンエイジャーの娘の尻に敷かれる酔っぱらい探偵・マーチを演じています。『ナイスガイズ!』という複数形のタイトルからもわかるように、本作の主人公は二人。一人はライアン・ゴズリング演じる探偵・マーチで、もう一人はラッセル・クロウ演じる怪しい示談屋。ひょんなことからコンビを組むこととなったこの二人が、ポルノ女優の死や大物官僚のアバズレ娘の失踪の真相を追ううちにいろいろなトラブルに巻き込まれていくのです。いかついラッセル・クロウとニヤけたライアン・ゴズリング、なんとなくブロマンスの雰囲気があったりも…。1977年のロサンゼルスが舞台ということで、70'sの音楽やファッションも見所。ごずりんが着こなす大きな襟のジャケットや光沢素材のシャツ、一周回ってかなりおしゃれです。
サソリのジャケットを着こなしたドライバーが強烈なコントラストで観客を魅了する『ドライヴ』
ドライヴ
2011年、ごずりんはデンマーク出身の鬼才ニコラス・ウィンディング・レフン監督とタッグを組んで、映画『ドライヴ』で観客に大いなる衝撃を与えてくれました。ごずりんが演じるのは、天才的なドライビング・テクニックを持ち、ハリウッドでカースタントをしているドライバー。さらに、犯罪者の逃亡を手助けするという裏の仕事もしています。そんな彼がキャリー・マリガン演じるアイリーンという人妻と出会って恋に落ち、ヤバい方向に進んでいくのです。この作品のごずりんは、サソリの刺繍が背中に入った白いジャケットを着こなし、終始笑っているのか怒っているのかわからないような独特の顔で、口にマッチをくわえています。無口でほとんどしゃべらないこのドライバーというキャラクターが、なんとも魅力的で、ついつい見入ってしまうのです。特に注目して欲しいのは、やはりエレベーターでのキスシーン。夢のように美しいキスシーンとその直後の急展開で、強烈な印象を残してくれるはずです。。
爽やかなイケメン教師か、真の姿はどうしようもないドラッグ中毒者『ハーフネルソン』
ハーフネルソン
2006年に製作された映画『ハーフネルソン』のごずりんは、コカイン中毒の中学教師を演じています。イケメンでスマート、生徒からも慕われている中学教師でありながら、実はコカイン中毒で未だにクスリがやめられないという二面性を持った役を演じています。爽やかなイケメン教師かと思いきや、実はどうしようもないヤク中患者という役柄のため、イケメンごずりんとダメダメごずりんという二つの魅力が味わえる、一粒で二度おいしい映画となっています。主人公の中学教師はあるアフリカ系の女生徒にクスリをやっていることを知られたことをきっかけに、彼女と奇妙な友情を育てていきます。お互いに問題を抱えそこから逃げ出したいと思いながらも、なかなか前進できない二人…。シャリーカ・エップス演じる女子中学生の、一筋縄ではいかない肝の据わった演技も見応えあり。2006年のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされるなど、ライアン・ゴズリングの演技も高い評価を得ています。
身分違いの女性を愛した男の献身的な愛に涙する『きみに読む物語』
きみに読む物語
ごずりんが世界的に注目を浴びるきっかけとなったのは、2004年の映画『きみに読む物語』です。この映画で彼は、レイチェル・マクアダムス演じる裕福な家のお嬢様をひたすらに愛し抜く青年・ノアを演じています。お嬢様の両親から交際を反対され妨害されても、365通も手紙を書いて想いを伝えようとする一途な恋の物語は、2005年の公開時、うら若き女性たちの紅涙を絞ったものです。ハンチングのよく似合う20代前半のごずりんは、ワーキングクラスの青年らしい筋肉美を持ちつつも、スラリと爽やか。イケメンすぎないところも、夢のような恋物語にちょっとしたリアリティを与えています。2005年度の「MTV ベストキスアワード」を受賞した二人のキスシーンは一見の価値あり。

2017年2月のアカデミー賞授賞式で「『ラ・ラ・ランド』の作品賞受賞は間違いでした!」となった時、ニヤニヤしている様子がちょっと話題となったごずりん。そんな掴みどころのなさが、彼の魅力の一つといえるでしょう。イケメンのようなイケメンじゃないような、タフガイなような情けないような。まったく違う役柄を飄々と演じわけるその演技力ととらえどころのない雰囲気が、出演作が引きも切らない理由なのかもしれません。

Writer | 松村知恵美

家と映画館(試写室)と取材先と酒場を往復する毎日を送る映画ライター、WEBディレクター。2001年から約8年、映画情報サイトの編集者をやってました。2009年に独立し、フリーランスに。ライターとしての仕事の他、Webディレクションなど、もろもろお仕事させていただいています。

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