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音楽と映画の祭典「MOOSIC LAB 2017」 オンライン前夜祭 開催中!

2017.08.30(Wed) | 足立美由紀

新進気鋭のミュージシャン×映画監督のコラボ作品が堪能できる異色の映画祭「MOOSIC LAB」。今年6年目を迎え、長編部門に新たに短編部門が加わりパワーアップした「MOOSIC LAB 2017」(東京・新宿K’s cinema/UPLINK渋谷にて開催中。~9/8まで)が、全国での劇場公開に先駆け、青山シアターでオンライン上映決定!

10月7日から始まる映画祭初のオンライン上映を記念して、青山シアターでは“オンライン前夜祭” を開催中! 今回は、映画祭の過去作品(2012-2016年)や2017年度・参加監督の関連作品の中から、趣の異なる5作品をピックアップしてご紹介します!

青山シアター「MOOSIC LAB」絶賛配信中!

昭和レトロな雰囲気をまとった王道的ヒーローコメディ『劇場版 復讐のドミノマスク』
劇場版 復讐のドミノマスク
NHK Eテレ「こちら宇宙郵便局第三集配エリア」の室谷心太郎監督と、野村周平主演『日々ロック』(2014年)でも劇中曲を提供したシンガーソングライター・細身のシャイボーイがタッグを組んだロマンティック・アクション。本作はMOOSIC LAB 2015で準グランプリ/観客賞/ミュージシャン賞(細身のシャイボーイ)/女優賞(望月みゆ)/男優賞(福田洋)の5冠に輝いています。

幼い頃に両親を亡くし、かわいい妹・さくらと貧しいながらも幸せに暮らすひろし。実は彼には、正義のヒーロー・ドミノマスクという裏の顔があります。さくらの学費を稼ぐため一度はマスクを封印するひろしでしたが、世界征服をもくろむ暗黒魔王は着実にその支配を強めていき……。

本作はほんのり漂う昭和レトロの香りが、なんともクセになる王道的ヒーローコメディです。主役のひろしを演じた福田洋は「プロレスリングBASARA」に所属する現役プロレスラー。鋭い眼差しで悪に一喝する力強い低音ボイスや、地域住民の平和のため奔走する姿など、強靭で大きな体に勇気と優しさを宿したドミノマスクを好演しています。また細身のシャイボーイはさくらの恋人候補・佐藤役として登場。オープニングで福田が歌う「ドミノマスクのテーマ」から自らギターをかき鳴らし歌い上げる劇中歌まで。登場人物たちの心情を狂おしいまでに情熱的に語るメロディは、しばらく体中に余韻が残るほど印象的!
吉岡里帆主演のSFバイオレンスコメディ『イルカ少女ダ、私ハ。』
イルカ少女ダ、私ハ。
人気急上昇中の女優・吉岡里帆が主演を務めたSFバイオレンスコメディ。“映画も作る漫画家”・タイム涼介がメガホンをとり、新感覚のアーティストバンド・やまのいゆずるが楽曲を提供。吉岡里帆は本作でMOOSIC LAB 2014 女優賞を受賞しています。

政府が秘密裏に行っていた生物兵器実験により、イルカの脳を移植された少女・ルカ。強力な超音波を発することができるというメロン器官も備わるルカは、心優しいベーシスト・イサリに拾われ、生物兵器という宿命から逃れ、しばし休息の時を過ごします。しかしそんなルカの前に、かつて親友だった少女が現れ…。

今では女優にラジオのMCに~と活躍の場を広げる吉岡里帆の、ブレイク直前の姿を収めた貴重な一作です。イルカのようなつぶらな瞳を持った彼女が、マドンナの「Like a vir-gin」をもじった「あたしったら、処女み~たい~」と歌う姿が最高にキュート! 冒頭とエンディングで挿入されるアニメーションと、やまのいゆずるの疾走感あふれる硬質的な音楽が、ポップかつシャープな印象を与えています。
森川葵が主役を演じ、単独での劇場公開も果たしたガールズ・ムービー『おんなのこきらい』
おんなのこきらい
新星監督・加藤綾佳と2015年に解散したエレクトロポップユニット・ふぇのたすが見事な調和を果たしたガールズ・ムービー。女優の森川葵が主役のこじらせOL・キリコを演じ、MOOSIC LAB 2014で準グランプリ/観客賞/最優秀女優賞(森川葵)/男優賞(木口健太)の4冠を獲得。本作は単独での劇場公開へとつながりました。

可愛いだけが唯一のとりえだったOLキリコは同僚男性たちにチヤホヤされるも、女友達のいない孤独な女性。実はバー店員・ユウトのことが好きなのに、セックスフレンドとしてしか見られていません。そんなキリコが、嫌なことがあった時にするストレス発散方法は、スウィーツの爆食い。けれどすぐにリバースするという過食症を患う彼女の前に、容姿だけではなびかないイケメンデザイナー・幸太が現れて……。

可愛くなければ意味がないと思っていた、自分勝手だったキリコ。それを証明するかのようにキリコに群がる男性たちの姿が悲しい……。本作をなんと26歳で手掛けたという加藤綾佳監督は、「リアルな女の子の生態を描いた」と当時のインタビューで語っています。唯一の武器だった美貌が、逆に彼女を切ない境遇に陥らせているというジレンマの中で、彼女がどんな成長を遂げるのか。共感、反感、さまざまな思いが去来する、見ごたえありのポップなラブ・ロマンスです。
鬼才・岩切一空監督による疑似ドキュメンタリー『花に嵐』
花に嵐
MOOSIC LAB 2017に『聖なるもの』を出品中の岩切一空監督が手がけた不思議ドラマ。本作は自主製作映画の登竜門であるPFF(ぴあフィルムフェスティバル)2016 の準グランプリに輝いたほか、数々の賞を受賞しています。

大学入学後、映画研究会に入った“僕”は、早速カメラを借りて大学生活のさまざまな出来事を撮影していきます。新歓コンパに参加して、上映会で作品評価が高かった古谷先輩が、ある事情から映画を撮る事を止めてしまったことを聞く“僕”。その帰り道、不気味なほど物静かな先輩・花から、ある映画のラストシーンを制作して欲しいとお願いされ……。

手持ちカメラの画像を多用し、疑似ドキュメンタリーの方式で紡がれた本作。飲み会でS女な先輩からビールを無理やり飲まされたり、花と嬉し恥ずかしの初Hを経験したり。初めての大学生活で、さまざまな初体験をする“僕”の姿が生々しく映し出されます。監督・脚本・撮影・編集・出演と5役を務めた岩切一空監督。劇中でもたびたび登場する、この監督の名前。さあ何と読むのでしょうか?
現役大学生&女優・小川紗良による初監督作『あさつゆ』
あさつゆ
現役大学生でもあり、NHK連続テレビ小説「まれ」ほか多数の出演経験を持つ女優としても活躍する小川紗良の初監督作。本作は、彼女が監督・脚本・編集・主演の4役を兼任し、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2016」インターナショナル・ショートフィルム・コンペティション部門に入選した短編映画です。MOOSIC LAB 2017では2作目の監督作となる『BEATPIA』が長編部門に出品されているほか、前述の岩切一空監督作『聖なるもの』では出演者としても名を連ねています。

涼やかな眼差しが可憐な19歳の大学生・児玉凛は、疎遠だったクラスメイトから誘われ、みんなで花火を観に行くことに。そこで出会った青年に淡い恋心を抱いた彼女は、思いがけず彼と唇を重ねてしまい……。

彼氏に料理を作り、添い寝のバイトで客と親しく話しながらも、どこか感情が置き去りになっている凛。本作は鬱屈を増長させる梅雨を舞台に、19歳の揺れる乙女心をスクリーンに見事に活写。アジサイや凛のカーディガン、彼氏の布団、客の持つバッグなど、ワンポイント的に使用されるブルーが、作品にきりっとした透明感を与えています。

珠玉の5作品、いかがだったでしょうか。どの作品でもキラキラとした才能が花開いていて、映画の魅力を再確認できる素敵な作品ばかりですよね。青山シアター「MOOSIC LAB」では、今回ご紹介した5作品以外にも珠玉の厳選作品を配信中。ご興味を持たれた方は、ぜひそちらもご覧くださいね!
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Writer | 足立美由紀

フリーライター&エディター。某インターネットプロバイダで映画情報サイトを立ち上げた後、フリーランスへ。現在は各種情報誌&劇場用映画情報誌などの紙媒体、ネット情報サービスほかにて映画レビューや俳優・監督のインタビュー記事を執筆。時には映画パンフレットのお手伝いも!試写室と自宅を往復する毎日です。

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