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ハリウッドを丸裸に!映画ファン必見のハリウッドの裏側映画5選

2017.09.20(Wed) | 清水久美子

映画産業の世界の中心地、ハリウッド。大手映画会社・映画スタジオがあり、“ハリウッド映画”と言えば、メジャー作品・大作映画の代名詞にもなっていますよね。そんなハリウッドの裏側では、様々な思惑があったり、政治的な問題があったり、力関係がうごめいていたりと、きれいごとでは済まされない、知っているようで知らない歴史の数々が。今回はハリウッドの裏側を描いた映画5本を紹介。映画好きにはたまらない、映画のプロたちの隠された面が浮き彫りになる作品ばかりです。

アカデミー賞を受賞したのに知られていなかった脚本家の実話『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』
トランボ
『ローマの休日』の脚本を執筆したのに、名前を出せなかった稀代の脚本家ダルトン・トランボの真実の物語。

第二次世界大戦後のアメリカで、赤狩りによる理不尽な弾圧はハリウッドにも及んでいました。売れっ子脚本家のトランボは、議会での証言を拒んだために投獄され、出所後はハリウッドでの仕事がなくなっていました。それでも『ローマの休日』という名作を生み出した彼は、友人の名前でスタジオに持ち込んでもらい、本作と、偽名で書いた別の作品でもアカデミー賞を受賞。その後もトランボは、家族に支えられながら不屈の闘いを繰り広げていきます。

大ヒットTVドラマ「ブレイキング・バッド」のブライアン・クランストンが、実在した型破りな主人公を熱演。誰もが知っている名作『ローマの休日』誕生の裏側で起きていた、ハリウッドの追放劇は衝撃的ですが、映画ファンなら知っておくべき事実を綴った傑作です。
ハリウッドに迎合しなかった名監督『ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男』
ロバート・アルトマン
ハリウッドの対義語として思わず名前が浮かぶくらい、ハリウッド映画の対極的な作品を作り続けた“アメリカ・インディペンデント映画の父”ロバート・アルトマンの人生に迫ったドキュメンタリー映画。

『M★A★S★H マッシュ』『ザ・プレイヤー』『ショート・カッツ』等で知られる映画監督、ロバート・アルトマン。本作は妻キャサリン・リードの全面協力のもと、「アルトマンらしさ」とは何かについて、ポール・トーマス・アンダーソン、ジュリアン・ムーア、ブルース・ウィリスといった、アルトマンを敬愛する監督や俳優たちが語ったり、彼の作品の背景を振り返ったり、現場での貴重なオフショットやメイキング、未公開作品、ホームムービーなどが映し出されます。

ハリウッドの内幕を痛烈な皮肉で描出した『ザ・プレイヤー』に代表されるように、徹底的にハリウッドとは相性が悪かったように思えるアルトマンですが、「自分の目に見えることを映画に映しているだけ」「不快なことでも目にすれば描こうと努力する」という言葉が印象深く、だからこそ彼の作品は面白いと再認識することができるドキュメンタリー作品です。
コーエン兄弟監督、豪華キャスト共演で50年代のハリウッド映画の内幕を描く『ヘイル,シーザー!』
ヘイル,シーザー! [DVD]
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が贈る、1950年代のハリウッドを舞台にした、実話ベースの映画製作バックステージもの。実在の人物や作品を皮肉ったと思われるシーンが満載です。

スタジオの命運を賭けた超大作映画『ヘイル,シーザー!』の撮影中、主演俳優であり世界的大スターのウィットロック(ジョージ・クルーニー)が誘拐されてしまいます。スタジオの“何でも屋”エディ(ジョシュ・ブローリン)は、ウィットロックを見つけようと奔走しますが…。

クルーニーが演じる大スターが大事なシーンでセリフを忘れたり、アルデン・エーレンライク(『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品にて若き日のハン・ソロ役に抜擢)が演技がどヘタなアクション俳優に扮して、レイフ・ファインズ演じる監督を悩ませたり、不祥事をもみ消すために雇われている何でも屋をブローリンが好演するなど、当時のハリウッドの裏側をユーモアたっぷりに描き、オールスターキャスト豪華共演で楽しませてくれます。
名作映画『メリー・ポピンズ』誕生秘話『ウォルト・ディズニーの約束』
ウォルト・ディズニーの約束 MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]
ハリウッド映画界で莫大な成功を収めているザ・ウォルト・ディズニー・カンパニー。ヒット作のタイトルを挙げたらきりがないくらい、1930年代から近年までアニメーションや実写映画を次々と送り出してきたディズニー。その設立者であるウォルト・ディズニーが、『メリー・ポピンズ』映画化を目指して、原作者P.L.トラヴァースに交渉した実話を、トム・ハンクスとエマ・トンプソンが演じています。

『メリー・ポピンズ』映画化を拒むトラヴァース。ウォルトが自らディズニーランドを案内すると言っても、喜ぶどころか迷惑がる彼女が、頑なに映画化を嫌がる理由とは…?

1964年度のアカデミー賞で5部門受賞した『メリー・ポピンズ』誕生の裏側で、映画化実現までどんなことが起きていたのかを知ることができる、心温まる感動作です。
ハリウッドの黄金期を描くフランス映画『アーティスト』
アーティスト
2011年度のアカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞など5部門に輝いた感動作。ハリウッド黄金期を背景に描くロマンティック・ストーリー。

1927年、サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティン(ジャン・デュジャルダン)は、新人女優のペピー(ベレニス・ベジョ)を見初め、彼女を導いていきます。強く惹かれ合う二人でしたが、映画産業がサイレントからトーキーへと移行していく中、サイレントに固執するジョージは没落していく一方、ペピーはスターの座を駆け上がっていきます…。

サイレント映画が主流だったハリウッド黄金期を、ミシェル・アザナヴィシウス監督が白黒&サイレントで描いたフランス映画。フランスから見たハリウッド・スターの栄光と挫折、そしてラブストーリーが美しくも哀しく綴られ、ハリウッドは映画界にとって良くも悪くも重要なポジションであることを考えさせられます。

一口にハリウッドと言っても、良い面悪しき面があり、その裏側で起きていたことを知ると、これまで以上にハリウッド映画、そしてハリウッドを敬遠するクリエイターたちの映画、その両方をより深く理解して楽しめるのではないでしょうか。この5本は、ぜひおさえておくべき映画としてお薦めします。

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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