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「あなたのためなら何度でも…」秋の夜長に楽しみたい、強い愛が心を揺さぶるラブストーリー

2017.10.11(Wed) | 松村知恵美

だんだんと肌寒くなり、いよいよ本格的な秋の到来です。夜も長くなり、家で映画を楽しむのにもうってつけの季節。こんな秋の夜にはなぜか、派手なアクション映画や涙を誘うヒューマンドラマよりも、ラブストーリーが観たくなるもの。そこで今回は、相手を想う心や深い愛が心にしみる、ハンカチを手に楽しみたいラブストーリーをご紹介します。

二人の大切な女性を守るため、タイムスリップを繰り返す男を描く『あなた、そこにいてくれますか』
あなた、そこにいてくれますか
10月14日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開される韓国映画『あなた、そこにいてくれますか』。フランス人小説家ギヨーム・ミュッソの書いた原作小説「時空を超えて」を韓国で映画化しています。この物語の主人公は、50代の医師ハン・スヒョン。20代の時に恋人・ヨナを亡くし、後悔を抱きながら生きてきたスヒョンは、過去に戻る薬を手に入れて1980年代にタイムスリップします。そこで20代の自身と出会い、二人で協力しながらヨナの死を防ごうとするのですが…。この映画の肝となるのは、50代のスヒョンにも守るべき大切な存在がいること。ヨナの死を防ぎ、20代の自分とハッピーエンドを迎えてしまっては、その大切な存在と出会うことができなくなります。20代の頃の恋人の命を守りながら、50代の自分にとって大切な存在をも守れるか…。20代のスヒョン、50代のスヒョンがそれぞれに苦悩しながら、ベストな方法を探ろうとする姿に心うたれるラブストーリーです。

◆『あなた、そこにいてくれますか
10月14日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他 全国順次ロードショー
君のために何度でも時を遡り、何度でも君に恋をする…『君と100回目の恋』
映画「君と100回目の恋」 [DVD]
2017年の日本映画『君と100回目の恋』も、いわゆる“タイムスリップ”ものです。この作品の主人公は、miwa演じる女子大生・葵海(あおい)。彼女は幼なじみでバンドメンバーの陸を密かに想っていましたが、告白できないまま、海外留学に出発することとなります。留学前のラストライブで事故に遭ってしまうのですが、気づけば一週間前の日に戻っていました。実は陸にはタイムリープの能力があり、葵海を守るためにタイムリープしたというのです。陸と気持ちを確かめ合った葵海は、1年前にタイムリープし、留学前の1年を陸と彼氏彼女として過ごすことにするのですが…。葵海を守るためにタイムリープを繰り返す陸を演じるのは、坂口健太郎。クールな表情ながら実は熱い想いを秘め、彼女を守るために尽くす姿に、女性としては「こんな風に想われたい!」と思ってしまうもの。竜星涼や泉澤祐希ら、話題の若手イケメン俳優も多く登場しており、瀬戸内の美しい風景や、miwaの歌うライブシーンなど、見所も多い一作です。
憧れの和美姉ちゃんに捧げる、奇跡の愛の物語『この胸いっぱいの愛を』
この胸いっぱいの愛を
次にご紹介する『この胸いっぱいの愛を』は、ちょっと変わった“タイムスリップ”もののラブストーリー。飛行機に乗って、小学生時代に1年間を過ごした北九州の門司を訪れた比呂志は、自分がいつの間にか20年前にタイムスリップしていることに気づきます。そこで小学生の自分にバイオリンを教えてくれた憧れのお姉さん・和美に再開するのです。しかし、難病に侵されている和美は、間もなく真でしまう運命…。大人の比呂志は小学生の比呂志はと協力を得ながら、和美の運命を変えようと奔走します。20年前に自分が何もできなかったという塊根が、奇跡を起こすこの物語。大人の比呂志と20年前の和美の間に生じるほのかな感情のゆらぎも見どころです。20年越しの愛の成就を描くラブストーリーと言えるでしょう。
消しゴムで記憶が消えるなら、僕が何度でも記憶を描き直す…『私の頭の中の消しゴム』
私の頭の中の消しゴム
“泣ける恋愛映画”の多い韓国映画ですが、その代表的な作品とも言えるのが、2004年の映画『私の頭の中の消しゴム』です。この作品の主人公・スジンとチョルスは、社長令嬢と肉体労働者という環境の違いから結婚を周囲に反対されます。しかし、強い愛で周囲の反対を押し切った二人に、さらなる試練が訪れるのです。それは、スジンを襲う若年性アルツハイマー病という病…。スジンの頭の中にあるのは、愛するチョルスの名前や愛し合っていたことすら消してしまう、強力な記憶の消しゴム。しかし、スジンにどんなに忘れられても、チョルスは強い愛でスジンを愛し続けるのです。チョルスを演じるチョン・ウソンの切ない表情や、彼女を支え続けようとする熱意に、思わず号泣してしまった人も多いはず…。どんな状態になってもスジンを想い続けるチョルスの愛に、涙が止まらないハンカチ必携のラブストーリーです。
夫は妻を思い、妻は夫を案じる。じんわりやさしい熟年夫婦の愛を描く映画『愛を積むひと』
愛を積むひと
最後にご紹介するのは、2015年の日本映画『愛を積むひと』です。この作品は終の住処として北海道の美瑛を選んだ、熟年夫婦の物語。東京で工場を経営し、若い頃からがむしゃらに働いてきた小林︎篤史と妻の良子は、北海道の美瑛で新しい暮らしを始めます。二人の新居は、広い大地の中にポツンと立つ一軒家。良子の提案で、篤史はその家の周囲に石を積んで、塀を作り始めます。自分の持病が悪化し余命が長くないことに気づいた良子は、見知らぬ土地で一人暮らしになるであろう篤史を思い、一人になっても熱中できるであろう“石塀作り”というミッションを彼に与えたのです。篤史を思いやり仕事を残す良子、良子の想いをくんで石塀を作り続ける篤史、長年連れ添った二人ならではの夫婦愛が、じんわり心にしみてくるこの作品。けして派手ではないけれど、秋の夜長にじっくり味わいたい夫婦の物語です。

時を超えて届く想いやタイムスリップなど、映画の世界では数々の奇跡が起こります。よく考えてみれば荒唐無稽な話ではあるけれど、よく練られた脚本や俳優たちの素晴らしい演技を見ていると、深い愛のあるところにはどんな奇跡でも起こってしまうのではないかと思えるから不思議です。こんな奇跡を起こせるような深い愛を手に入れたい…。そんな風に思いながら、この秋もたくさんの映画を楽しみたいと思います。

Writer | 松村知恵美

家と映画館(試写室)と取材先と酒場を往復する毎日を送る映画ライター、WEBディレクター。2001年から約8年、映画情報サイトの編集者をやってました。2009年に独立し、フリーランスに。ライターとしての仕事の他、Webディレクションなど、もろもろお仕事させていただいています。

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