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今、最も勢いのある俳優・松坂桃李の出演映画をチェック!

2018.04.11(Wed) | 清水久美子

20歳でデビューし、今年30歳になる俳優・松坂桃李。この10年、様々な役に挑戦してきた彼が最新作で演じているのは“娼夫”。今回は、作品ごとに飛躍し続ける桃李君の出演映画を5本紹介します。正直、5本に絞るのは難しく、「あの主演作は?」「あんな面白い役をやっているあの作品が入ってない」という声が聞こえてきそうですが、デビュー時に取材して以来、見守り続けてきた私の「ザ・好きなキャラクター by 桃李」編でお届けしたいと思います!

公開中の主演最新作『娼年』
娼年
石田衣良による恋愛小説を、三浦大輔演出・松坂桃李主演で2016年に舞台化した作品を、同じ監督と主演で完全映画化。肉体的にも精神的にも過酷な撮影を乗り切った役者・松坂桃李の渾身の1本。

東京の名門大学生・森中領(松坂)は何事にも無気力な青年で、なんとなくバーでのバイトを続けています。ある日、バーに現れた御堂静香(真飛聖)から彼女が経営する会員制ボーイズクラブにスカウトされた彼は、娼夫・リョウとして仕事を始めます。それぞれの女性の中に隠されている欲望の奥深さを知るうちに、リョウはやりがいを見つけていくのですが…。

全編で描かれるベッドシーンもさることながら、主人公リョウの成長を、映画を見ながら実感できることが魅力。映画の冒頭、とても好感を持てそうにない主人公が、女性を否定することなく寄り添う懐の深い優しさ・温かさを持つ男性に変わっていく様子を、桃李君は繊細に、そして秀逸に演じています。

◆『娼年』 R18+
4月6日(金)よりTOHOシネマズ 新宿 他 全国公開中
©石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会
こちらも舞台で演じた役で出演『真田十勇士』
真田十勇士_配信
2014年の堤幸彦演出・中村勘九郎主演、松坂桃李が霧隠才蔵を演じた舞台の映画化。桃李君の才蔵はただただカッコ良く、デビュー作『侍戦隊シンケンジャー』の戦隊ヒーローを彷彿とさせるキャラクターです。

名将として世間から尊敬を集めていた真田幸村(加藤雅也)は、実は男前な容貌と、偶発的な幸運の連続に恵まれてきただけの腰抜け男でした。そんな幸村を、忍者の里から飛び出して大きなことを成し遂げたいと思っていた猿飛佐助(中村)が、本物の天下一の英雄に仕立て上げることに。佐助は同じ抜け忍の才蔵を筆頭に十人の男たちを集め、“真田十勇士”を誕生させますが…。

設定は時代劇ですが、才蔵のマントをはためかせて空を飛ぶ姿、長く美しいヘアスタイル、キレキレの殺陣、馬と並んで走る(!)スピード感など、とにかくカッコいい桃李君を堪能できます。また、カッコいいだけじゃなく、くノ一の火垂(大島優子)に思いを寄せられ、ドギマギする可愛らしさもたまりません。
メガネ姿でごく普通の記者役を好演『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』
万能鑑定士Q
松岡圭祐による累計400万部突破のミステリー小説シリーズの映画化。雑誌記者役の松坂桃李は、自ら提案したというメガネキャラで観客を魅了しています。

驚異的な鑑定眼と記憶力を持つ天才鑑定士の凜田莉子(綾瀬はるか)は、世界的名画「モナ・リザ」が40年ぶりに来日するにあたって、ルーヴル美術館のアジア圏代理人の朝比奈(村上弘明)から、警備強化のための臨時学芸員に推薦されます。彼女を取材する記者の小笠原悠斗(松坂桃李)と共にパリへ向かった莉子は、ルーヴル美術館で行われた臨時学芸員の採用テストに合格。ところが、莉子に異変が起き始め、鑑定能力が失われていきます…。

入社5年目の、ちょっとうだつが上がらない記者の役作りにこだわったという桃李君は、メガネのフレームも自分で選んだそうです。終盤には火の中でのアクションシーンもあり、ごく普通の記者が事件に巻き込まれて奮闘する姿を好演。メガネキャラの桃李君を楽しめる1本です。
ヴァイオリニストの役作りで猛特訓『マエストロ!』
マエストロ
さそうあきらのコミックの映画化。不況のあおりで解散に追い込まれた名門オーケストラの第1ヴァイオリニストでコンサートマスター役の松坂桃李が、演奏シーンを吹き替えなしで撮影するため、約1年にわたって猛特訓して挑んだ感動作。

ヴァイオリニストの香坂真一(松坂)のもとに、解散した楽団再結成の話が舞い込みます。第1ヴァイオリンとして練習をまとめようとする香坂でしたが、謎の指揮者・天道(西田敏行)が現れ、破天荒なやり方でオーケストラを導いていきます。

本作で主役を張る桃李君は、クールでどこかつかみどころのない香坂が、天道に反発しつつも、やがて楽団員と心を一つにし、熱い演奏を繰り広げていくことで成長する過程を演じ切っています。演奏シーンは圧巻で感動的。難しいヴァイオリン演奏をこなす音楽映画に挑戦した桃李君の真摯な演技に引き込まれます。ラストで見せる香坂の穏やかで優しいまなざしは、いつまでも心に残ります。
真面目で熱意のある会社員役『人生の約束』
人生の約束
竹野内豊主演、江口洋介、西田敏行、ビートたけしなど豪華キャスト共演の人間ドラマ。松坂桃李の出演シーンは多くないですが、彼の演技に私が初めて涙し、役者としての成長を感じることができた2015年の映画です。

IT関連企業CEOの中原祐馬(竹野内)には、共に起業しながらも会社を追い出す形で決別してしまった親友・航平がいました。航平が亡くなったことを知った祐馬は、彼の故郷で線香をあげようとするも、航平の義兄・鉄也(江口洋介)に怒りを向けられます…。

桃李君は祐馬の部下で、熱意のある会社員・沢井卓也役。“正義”や“善”という言葉がピッタリくる好青年で、会社を拡大することばかりで志を忘れた社長に対して、物怖じせず真っすぐに意見する表情が素晴らしいです。後半に登場する沢井の名セリフのシーンは、何度見ても心をグッとつかまれ涙が出ます。スーツをビシッと着こなす桃李君の、素朴かつ真面目な会社員役は必見です。

ここで紹介した5本以外にも、主演作や、存在感のある脇役の出演作がたくさんある松坂桃李。悪役を演じた劇場版 MOZUや、日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞したツナグ、昨年公開の『キセキ -あの日のソビト-』『彼女がその名を知らない鳥たち』『不能犯』などなど、取り上げたい作品は山ほどありますが、今回はその中で、それぞれタイプの違う私の好きな5人のキャラクターを演じている作品を選びました。5月12日には『孤狼の血』の公開も控え、ますます飛躍すること間違いなしの桃李君。彼の出演作をぜひチェックしてみてください。

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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