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イケメン俳優から真の演技派に!瑛太の魅力をめいっぱい堪能できる映画5選

2018.05.16(Wed) | 斎藤香

いまや演技派俳優のひとりとして、映画ファンが新作を楽しみにしている瑛太さん。モデルとしてデビューしましたが、俳優に転身し、現在に至るまでドラマと映画、両方のフィールドで活躍してきました。彼はキャリアを重ねるごとに演技力を増しており、新作映画『友罪』ではすさまじい怪演を見せています。そこで、進化する“俳優・瑛太”の魅力を楽しめる作品を選んでみました。

罪深き過去を持った男を瑛太が怪演!『友罪』
友罪ポスター
さまざまな役を演じてきた瑛太さんが『友罪』で演じたのは過去に起こした罪の重さを抱えて生きる青年役。観客の胸が痛くなるほどの熱演を見せています。

工場で働くことになった益田(生田斗真)は、同じく住み込みで働くと鈴木(瑛太)と出会います。最初はとっつきにくかった鈴木ですが、工場で大けがをした益田を鈴木が助けたときから、二人は友人として付き合うようになりました。ある日、益田は、元恋人の雑誌記者(山本美月)から、取材中の殺人事件に関する相談を受けます。彼女は、17年前に起こった連続児童殺人事件の犯人(当時14歳)の再犯だとにらんでおり、益田が早速、犯人の画像を調べてみると、そこには鈴木によく似た少年がいたのです……。

罪を償って出所しても殺人の過去は決して消えません。でも人助けをしたとき、心の中で幾層にも重なりあっていた罪の意識が、ひとつずつ消えていくのかもしれない……。鈴木は「いつ死んでもいい」と思う刹那と「生きたい」と願う希望の間をゆらゆら揺れており、こんな絶妙な芝居ができるのは演技派の証ではないかと。心の中でもがき続ける男を怪演した瑛太さんの渾身の一作と言えるでしょう。

◆『友罪』 5月25日(金)公開
(c)薬丸 岳/集英社 (c)2018映画「友罪」製作委員会
卓球に熱くなる元ボクサー役でロマコメ映画に挑戦!『ミックス。』
ミックス
元天才卓球少女の多満子(新垣結衣)とペアを組むことににあった元ボクサーの萩原を演じた瑛太さん。ドラマ「リーガルハイ」の人気脚本家・古沢良太による卓球スポ根映画で、やさぐれボクサーが卓球に熱くなっていく姿を嬉々として演じています。

亡き母のスパルタ教育のおかげで卓球がトラウマになった多満子は、人気卓球選手の恋人(瀬戸康史)にフラれて帰郷。父が受け継いだ卓球クラブで再びラケットを持つことになります。一方、家族に見捨てられてこの町へやってきた元ボクサーの萩原は、卓球未経験者だったけれど、なりゆきで多満子とペアを組むことになるのです!

ボクシングと妻子を失い、行き場のない思いを卓球に注ぐようになる萩原は、いろいろ勘違いが多い男というところがご愛嬌&卓球を通して盛り上がっていく多満子と萩原の恋もかわいい! 卓球シーンはガチで勝負しており、瑛太さんも撮影前から熱心に練習。両手でラケットを扱えるようになったとか。軽妙さと真剣さがほどよくブレンドされた本作。多満子と萩原の恋の行方や全日本卓球選手権での激しいバトルなど、ロマンチックコメディの世界で躍動する瑛太さんを楽しみましょう。
血気盛んでやっかいな若い新聞記者を演じた『64-ロクヨン-』
64
人気作家・横山秀夫の同名ミステリー小説を前後編で完全映画化。瑛太さんは記者クラブに詰めている新聞記者役。一筋縄ではいかない血気盛んな若い記者として、映画をかき回しています。

7日間で終わった昭和64年。その7日間内で起こった未解決の少女誘拐殺人事件は「ロクヨン」と呼ばれていました。その事件の時効があと1年に迫ったとき、かつての担当刑事で現在は広報担当の三上(佐藤浩市)が、警察庁長官と被害者の父の面会を調整することになります。一方、ある交通事故の匿名発表が記者クラブの秋川記者(瑛太)らの反発にあい、三上は県警と記者クラブの板挟みにあってしまうのです。

佐藤浩市、吉岡秀隆、永瀬正敏、三浦友和などのベテラン演技派との共演でも一歩も引かない瑛太さんの気合いが凄いです。秋川のシーンはVS警視庁広報担当という構図が多く、広報の責任者である三上に対し、嫌味な発言をしたり、挑発したり、激高したりと徹底的に攻めの芝居を見せています。ちなみに、この原作はNHKでドラマ化もされており、ドラマ版で秋川を演じたのは、瑛太さんの実弟の永山絢斗さん。兄弟で同じ役は珍しく、見比べてみるのもいいかもしれません。『友罪』の瀬々敬久監督作。
愛情深い悲劇の浪人を演じて涙を誘う『一命』
一命
1962年の仲代達矢主演作「切腹」の再映画化。瑛太さんが演じるのは江戸時代に生きる貧しい浪人。愛する妻のために命を懸けた悲劇の男を演じています。瑛太さんの出演作史上、一番残酷で痛々しいかも。一度見たら忘れられない芝居を見せているのです。

江戸時代初期。横暴な幕府の振る舞いのおかげで、貧しい浪人が増えており、浪人たちの間では大名屋敷での狂言切腹で金銭を巻き上げる行いが横行していました。ある日、津雲半四郎(市川海老蔵)が井伊家に「切腹のために場所を」と名乗り出たところ、以前、同じように切腹のためにやってきた千々岩求女(瑛太)という浪人の悲惨な末路を語り始めたのです……。

病気の妻(満島ひかり)と子供のために狂言切腹を申し出るも、大名に「金目当て」と見透かされ、本当に切腹をするはめになるという悲劇の浪人。映画では初の時代劇に挑戦した瑛太さんですが、いきなり壮絶な生き様を見せる浪人役で作品に強烈な爪痕を残しました。何しろ演出は三池崇史監督。生ぬるい演出などしませんから、切腹シーンは本当に見ているのが辛いほど……。しかし、夫婦愛のシーンなど人間関係も奥深く、市川海老蔵、満島ひかりとの共演も見逃せない1作です。
ヒロインの唯一の理解者を飄々と好演『嫌われ松子の一生』
嫌われ松子
中島哲也監督の斬新な演出が話題になった、中谷美紀主演映画『嫌われ松子の一生』。本作で瑛太さんが演じるのは、ヒロイン松子の甥の役です。

川尻松子(中谷美紀)の転落人生は、教師をクビになったことから始まります。恋人のDV、不倫、裏切りなど、男関係で次々と痛い目にあい、ついには殺人を犯して塀の中へ。信じても裏切られ、愛に見捨てられた彼女。リアルな男に懲りた彼女は、孤独を癒すためにアイドルオタになりますが……。

山田宗樹の同名小説を中島哲也監督が映画化。ヒロインが不幸に次ぐ不幸でドン底へと落ちていく内容ながら、色鮮やかな映像美とミュージカル演出によるテンポの良さが素晴らしいと絶賛された作品です。瑛太さんは松子の甥の川尻笙役。彼女の亡きあと、遺品を整理していて松子の数奇な運命を知る事になるのです。つまり観客は川尻笙の目線を通して、松子の人生を見ることになるのですね。映画やテレビドラマなどの出演作が増えてきた24歳の頃に出演した作品。助演のポジションながら、壮絶な松子の人生を描いた映画の中で、叔母さんを思う甥っ子の気持ちにちょっとホっとします。

出演作を積み重ねて演技の幅を広げ、演技派俳優への成長していった瑛太さん。見た目はあまり変わらないのに、俳優としての成長のスピードに驚きます。過去作を見てから最新作『友罪』を見ると彼の俳優としてのプロセスがよくわかり、より楽しめるのではないでしょうか。

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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