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めっちゃ熱い!炎のライバル対決を描いた映画

2018.08.22(Wed) | 斎藤香

スポーツ、恋愛、仕事……人生はもちろん、映画でも、ライバルの存在は重要。愛憎入り乱れて面白さが増しますからね。「お前がいたから頑張れた!」と、実力以上の力を発揮させてくれる存在、それがライバル! では、そんな素晴らしいライバル対決を描いた映画をご紹介しましょう。

天才テニスプレイヤーがウィンブルドンの頂点を争う『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
ボルグマッケンロー
1980年、ウィンブルドン決勝戦、ボルグVSマッケンロー。歴史に残る一戦の背景を描き、天才テニスプレイヤーの人生をあぶりだしたのが『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』です。

テニス界のスーパースター、ビヨン・ボルグ(スベリル・グドナソン)は、史上初の5連覇がかかったウィンブルドンを前にプレッシャーと闘っていました。そんなボルグに憧れているジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)。常にクールなボルグとは対照的にマッケンローは、試合中に暴言をはきまくる悪童と言われていました。そんな二人がついに決勝で闘うことに。世紀の対決の行方は……。

貧しい家に生まれたボルグは人生をテニスに懸けていました。テニス界の王者になってからは、異常なほど神経質になり、自分ルールを徹底する選手でした。一方、テニスで尊敬する父親に認められたいマッケンローは、常に必死。試合に暴言を吐き、悪童と言われましたが、それだけひとつひとつのプレーに真剣だったのです。どこか似た者同士でもある二人が激突するウィンブルドン決勝。実話なので結果はわかっているけれど、手に汗握る大興奮!“美しさ厳しさ激しさ”がつまった天才ライバル対決は必見です。

◆『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
8月31日(金)公開
村山VS羽生、天才棋士同士の静かな闘い『聖の青春』
聖の青春
将棋界の揺るぎない王者・羽生善冶。かつて、羽生を追い詰めた村山聖という棋士がいました。この映画は、29歳でこの世を去った村山が名人を目指し、「打倒・羽生」に燃えた日々を描いた作品です。

幼い頃のより「ネフローゼ」という腎臓の病気と闘ってきた村山聖(松山ケンイチ)は、将棋界最高のタイトル「名人」を目指していました。そんな彼の先を歩んでいたのが羽生 善冶(東出昌大)。直接対決で敗北した村山は「羽生に勝ちたい、名人になりたい」と願い、心配する家族を振り切って、大阪から上京するのです。

命懸けで棋士として闘う……と聞くと、どんなにストイックで厳しい男かと思うけれど、村山聖は実にユニークな人物。漫画が大好きで、上京後の部屋は漫画だらけ。将棋仲間にも愛された、可愛くて愛嬌のある男でした。そんな彼の魅力を松山ケンイチが名演技で魅了しています。一方、羽生はイメージ通り、真面目で将棋一直線。羽生のしぐさなど完璧に自分のものにした東出昌大も大熱演です。二人の対局シーンには静かな闘いの中に二人の闘志の炎を感じさせ、実に見応えがあります!
ヒュー・ジャックマンとクリチャン・ベールがマジック対決!『プレステージ』
プレステージ
クリストファー・プリーストの原作『奇術師』を名匠クリストファー・ノーランが映画化。19世紀のロンドンを舞台に、ライバルとしてマジックの技を競っていた二人の奇術師が、マジック中の事故をきっかけに、お互いへの憎悪がマジックを支配していく姿を描く。

洗練されたスマートなマジックが得意のロバート(ヒュー・ジャックマン)と究極のトリックを繰り出すのが得意のアルフレッド(クリスチャン・ベール)。常に競い合っていた良きライバルだった二人だけれど、ロバートの妻が脱出マジックの失敗で事故死してしまいます。アルフレッドの行いが死の原因だったことから、二人の間に溝が生まれ、マジック対決はすさまじいものになっていくのです。

どれだけ観客を驚かせるか、不可能を可能にするかを競うマジック対決。お互いに相手のトリックを見破って恥をかかせたり、銃弾のマジックで怪我を負わせたり、マジックバトルは命懸けになっていきます。憎しみ合う二人の対決は、傷つけ合いになるので、見ていて心が痛いけど、マジックのワクワク感とスリルは大いに堪能できますよ。
陽と陰、正反対のドライバーの命懸けのバトル!『ラッシュ/プライドと友情』
ラッシュ
1970年代、F1全盛時代に世界中のレースファンを熱狂させたニキ・ラウダとジェームス・ハント。真面目なオタクレーサーのニキとプレイボーイのハントは、お互いを認め合う最高のライバルだったのです。本作は、1976年に起こった大クラッシュ、その後の日本GPを描いた宿命のライバルの闘いを描いています。

ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)は性格や生き方は正反対ですが、実力は互角。二人は世界チャンピオンを競っていました。雨の中で行われたドイツGP。中止を求めるラウダを振り切って、強行に実行させたハントでしたが、ラウダは大クラッシュし、瀕死の重傷を負ってしまいます。責任を感じるハントでしたが……。

とにかく驚くのはラウダとハントのソックリぶり!ダニエルとクリスの見た目の寄せ方がハンパなく、まるでドキュメンタリーを見ているようです。また瀕死の重傷を負ったラウダが、42日後に復帰するという、ありえないような展開に「これが実話とは!」とまたビックリ。お互いにレーサーとしての尊敬の念が生まれてくるプロセスもよく、ザ・ライバル映画の金字塔と言っても過言ではありません!
佐藤健&神木隆之介VS染谷将太。時代の寵児となる漫画家は誰だ!『バクマン。』
バクマン。
高校生漫画家デビューを果たした最高と秋人が、同じく高校生漫画家のエイジと漫画バトルを繰り広げる姿を描いた同名漫画の映画化。漫画業界の裏側、ふたりの友情、仕事で漫画を描くということの厳しさを描いた作品です。

友人の秋人(神木隆之介)からコンビを組んで漫画を描かないかと誘われた最高(佐藤健)。秋人が原作、最高が画を描き、少年ジャンプ編集部へ熱心に売り込み、デビューのチャンスを得ます。ところが彼らの前に立ちふさがるのは、同じ高校生漫画家のエイジ(染谷将太)。すでに人気漫画家の彼に挑発され、最高と秋人はエイジを抜いて読者アンケートの1位を獲得することをめざすのですが……。

メジャー雑誌で連載を取ることに厳しさ、人の心を打つ漫画を描くことや、時代を読む力を持つことの難しさ。さらに趣味が仕事になることで生まれる責任の重みなど、漫画家の裏側を描きつつ、ヴィジュアルは斬新かつポップ!という、大根仁監督の演出が光る。特にエイジVS最高&秋人の漫画対決がプロジェクションマッピングでバトルのように描かれる様には目を見張ります。ライバル青春映画の傑作でしょう!

男のライバル対決は、いずれも力、技術を駆使した正々堂々とした闘いゆえに、気持ちよいですね。どこかに友情が隠されている面も心奪われる秘密かも。エキサイティングなシーンあり、ジーンと感動の涙を誘うシーンあり。男たちの熱き闘いを堪能してください!

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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