ホーム > コミュニケーションが苦手だけど恋をしたい!不器用なラブストーリー4選

コミュニケーションが苦手だけど恋をしたい!不器用なラブストーリー4選

2019.03.20(Wed) | 清水久美子

美男美女のキラキラの青春恋愛映画も数々ありますが、人付き合いが面倒だったり、人見知りだったり、思い込みが激しかったり、恋愛下手だったりする登場人物たちが恋に奮闘する作品には、昨今、共感ポイントが多いのではないでしょうか。コミュ障という表現を気軽に使うのは好ましくないのですが、今回は「コミュニケーションが苦手だけど恋をしたい!」という主人公たちの不器用なラブストーリーの映画を紹介します。

星野源が35歳にして初めて恋をした内気な主人公を好演『箱入り息子の恋』
箱入り息子の恋
極度のあがり症で人と目を合わせられない35歳の公務員が、盲目の女性と恋に落ち、思いを爆発させる、純粋さと生々しさを併せ持つ恋愛ストーリー。

市役所に勤める天雫健太郎(星野源)は、几帳面で真面目に仕事をこなし、自宅と職場を往復する生活を送っています。ランチも一旦帰宅して食べる健太郎は、人付き合いを全くしない愛想のない男性です。そんな息子を見かねた両親は、親同士が婚活する“代理見合い”に参加し、今井奈穂子(夏帆)という美しいお嬢さんとの縁をつかみます。奈穂子に初めての恋心を抱いた健太郎に、彼女も好意を持ち、二人はどんどん惹かれ合うのですが、奈穂子の父・晃(大杉漣)は全盲の娘を健太郎のような男に任せられないと、二人の交際を認めず…。

「結婚なんて面倒くさいからしない」「老後に困らない蓄えをしているから親に迷惑をかけない」と両親に宣言し、友達付き合いにも恋愛にも興味を持たず、勤務時間以外は自室にこもってゲームばかりしている健太郎。そんな主人公が恋に落ちた途端、なりふり構わず突き進もうとする、ちょっと滑稽な姿を星野源が熱演しています。彼は数年後にTVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』でも本作と同じような役を演じましたが、実際には人気者で恋愛経験豊富(と思います)の彼が非常に上手に役になり切っているのが魅力的です。
恋愛に臆病で片思いを10年続けるヒロインを松岡茉優が演じる『勝手にふるえてろ』
勝手にふるえてろ_poster
綿矢りさによる同名原作を映像化した松岡茉優の初主演映画。妄想力が爆発し、暴走する主人公の恋の行方に目が離せなくなります。

24歳のOLのヨシカ(松岡)は、中学の同級生“イチ”(北村匠海)に10年間片思いし続け、一度も彼氏ができたことはありません。過去のイチとの思い出を“召喚”して喜びに浸ったり、大好きな絶滅した動物について夜通し調べたりと、リアルな恋愛とは縁がないヨシカでしたが、職場の同期“ニ”(渡辺大知)から好意を寄せられます。ヨシカは「人生初告られた!」と興奮しますが、ニはタイプではなく、やはりイチのことが忘れられません。“脳内片思い”のイチと“リアル恋愛”のニを2人の彼氏と考えるヨシカは、現実のイチに会うことにするのですが…。

ヨシカは一言で言ってしまうと“こじらせ女子”で、彼女の妄想の激しさには正直驚いたのですが、リアルな恋愛は良いことばかりではないし、痛みが伴うものなので、“脳内”で楽しく過ごしていたいと思うヨシカに共感する人は多いのかもしれません。でも、同僚から告白され、現実に相手と向き合わざるを得なくなったヨシカは、これまで逃げてきた自分自身の気持ちとも向き合うことになります。そんな主人公の心情を見事に体現した松岡茉優の演技に引き込まれずにはいられない、ちょっと異色のラブストーリーです。
恋に縁がない女芸人が出会った純愛『クロサワ映画 2011 ~笑いにできない恋がある~』
クロサワ映画2011
人見知りで恋愛下手だという森三中・黒沢かずこ主演の痛いくらい切ないけれど、ハートフルなラブストーリー。彼女が本人役を演じる『クロサワ映画』のシリーズ第2弾ですが、1作目は芸人ネタ色が強く、本作の方が恋愛に重点を置いています。

お笑いトリオ・森三中のメンバーである大島と村上は既婚者ですが、黒沢は一人だけ独身。クリスマス・イヴだろうと仕事が入れば引き受け、やりこなすしかありません。早朝から孤独な海外ロケの仕事が入った黒沢は、ロケ先の韓国を訪れます。その前日、黒沢は韓国から来ていたパク・ソンドル(コン・テユ)と偶然知り合ったのですが、韓国でパクと運命の再会を果たします。奥手の黒沢は、旅先でパクの優しさに触れ、胸をときめかせるのですが…。

芸はピカイチの黒沢は、仕事に手を抜くことなく、無茶な仕事でも笑いを取るために体を張ります。でも、パクには芸人であることを隠してしまう黒沢。やがて嘘はバレるのですが、女芸人であることと恋愛を両立させ「幸せになりたい」という気持ちが芽生えていきます。本作は映画ですが、実際にも人見知りが激しく恋愛が苦手だという黒沢が演じるヒロインのラブストーリーは、観ていて応援したくなります。
勉強第一で恋愛するどころか友達を作る気もない女子高生が恋をした『となりの怪物くん』
となりの怪物くん
心を閉ざし、ひたすら勉強ばかりしている女の子が、予測不能な行動をとる“怪物”と呼ばれる男の子と出会い、“一人”から“二人”になり、徐々に人付き合いを広げていく青春ラブストーリー。

ガリ勉で冷血な雫(土屋太鳳)は、担任教師に頼まれ、不登校で超問題児の春(菅田将暉)にプリントを届けたことをきっかけに、春からなつかれるようになります。友達は一人もいない雫でしたが、春は雫を勝手に“初めての友達”に認定し、いつの間にか二人は異性として惹かれ合っていきます。そして、個性豊かな仲間たちと友達になった雫と春は、楽しい高校生活を過ごし始めるのですが、ある日、春は雫の前から姿を消してしまいます…。

人に期待して裏切られるより、頑張った分だけ自分のためになる勉強が大事だと思っている雫と、複雑な家庭で育ったために心に傷を抱える春。人とうまく接することができなかった二人が、お互いを好きになったことで変わっていきます。菅田、土屋は二人とも、若手俳優の中でもずば抜けて高い演技力を発揮し、ほかの作品とはまた違ったイメージのキャラクターを好演しています。コミュニケーションが苦手でも、自分を理解してくれる人と出会った時、素敵な恋ができることを教えてくれる作品です。

近年、ネットを使うことが生活の中心になっている人は多いですよね。そのため、リアルなコミュニケーションの必要性を感じなくなっている人も増えてきているかもしれません。だけど、やっぱり人と人との触れ合いは大切。今回は、それを気付かせてくれる映画を4本紹介しました。

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

Banner

関連するポスト

  Popular Posts

  Close Up

Banner

  Popular Tags

Copyright (C) GAGA Corporation. All Rights Reserved.
GAGA