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一度見たら忘れられない!名バイプレイヤー・吉田鋼太郎特集

2019.06.19(Wed) | 斎藤香

吉田鋼太郎はとにかく存在感が強烈!主役をサポートする助演のポジションで見かける機会が多いけれど、常に印象深い演技で、場面をさらってしまうことも多い名脇役です。そんな吉田鋼太郎さんの絶妙の演技が楽しめる映画を5作品、選んでみました。

ゲームで息子との絆を取り戻すお父さんを演じる『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』
光のお父さん
親子の絆をゲームを通して取り戻す計画を綴ったブログが1000万以上のアクセスを記録。書籍化、ドラマ化を経て、ついに映画『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』(2019年6月21日公開)としてスクリーンに登場。吉田鋼太郎さんは、無口で頑固で生真面目な昭和をお父さんを演じています。

ずっと単身赴任だった父(吉田鋼太郎)が、突然会社を辞めて家に戻ってきた。家族はとまどうけれど、アキオ(坂口健太郎)は父のことが知りたくて仕方がない。そこで還暦祝いに子供の頃に一緒に遊んだゲームソフト「ファナルファンタジーXIV」をプレゼント。父はさっそくオンラインゲームを開始し、アキオは父に内緒でパソコンでゲームに参戦。ゲームの世界で二人は知り合い、アキオは父の素顔を知ることになるのです。

家では無口な昭和の父が、ゲームの世界では「インディ・ジョーンズ」と名乗り、お茶目な戦士に! ゲーム仲間に「みなさんと闘えて楽しい」とかわいくポーズを決めたりして、キュートな吉田鋼太郎さんの声の魅力を満喫できます。仏頂面の父とお茶目な父の二面性を見せる演技は見応えがあり、ゲームでつなぐ親子愛は胸アツに。吉田さんと坂口さんの親子の相性もよく、ほっこりできて最後は泣けるという感動映画です。

◆『劇場版 ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』6月21日(金)公開
何事もやりすぎる息子を力強く支えるスパルタな父を好演『帝一の國』
帝一の國
名門高校で生徒会長になり、ゆくゆくは総理大臣になる!とやる気をみなぎらせる帝一(菅田将暉)が、さまざまな手を使いライバルを蹴落としてゆく姿を描いた学園コメディ。同名原作の実写映画化です。

赤場帝一は、父(吉田鋼太郎)から英才教育を受けていました。父が果たせなかった海帝高校の生徒会長→政界入りを実現するためです。帝一は戦略を練ってのし上がろうとしますが、父のライバルの息子・菊馬(野村周平)や成績優秀な爽やか高校生・大鷹弾(竹内涼真)などライバルが続々登場し、苦戦を強いられるのです。

帝一の濃いキャラは「まさにこの父のDNA!」と納得してしまうほど、厳しくて強烈なインパクトを残す父を演じる吉田さん。父も息子も野心が強く、思考も行動も極端で大げさなのがいちいちおかしくて大爆笑! しかし、こういう大いなる野心を持った親子というのは昨今は珍しいので、かえって新鮮にうつります。吉田さんと菅田くんの面白すぎる親子、必見です。
是枝裕和作品で光るさりげない演技巧者ぶり『三度目の殺人』
三度目の殺人
是枝裕和監督が『そして父になる』で起用した福山雅治を再び主演に抜擢して描いたミステリー作品。吉田さんは福山さん演じる弁護士仲間を演じています。

勝利しか頭にないやり手弁護士の重盛(福山雅治)は、同僚の摂津(吉田鋼太郎)からある事件の容疑者・三隅(役所広司)について相談を受けます。容疑は認めていたものの証言がコロコロ変わっていく三隅に摂津は手を焼いていました。無期懲役にしたくても、証言が変わってしまうので話が進まないのです。そこで重盛に助けを求めるのですが……。

本作は、弁護士・福山VS容疑者・役所の物語ですが、モンスターのような存在感を放っている役所さん演じる三隅がいかに一筋縄ではいかないかを最初に観客に知らしめるのが吉田さん演じる摂津。このミステリーの導入部における大切な役割を吉田さんは的確に演じています。
吉田鋼太郎の卓球姿が見られる貴重なコメディ映画『ミックス。』
ミックス
『コンフィデンスマンJP』などの人気の脚本家・古沢良太が脚本を執筆した卓球コメディ『ミックス。』で吉田鋼太郎さんは卓球選手に挑戦しています。

恋人(瀬戸康史)を新人卓球選手(永野芽郁)に略奪されたことをきっかけに田舎に帰った多満子(新垣結衣)は、元彼が略奪女とダブルスを組んで活躍している姿を見て奮起! 見返してやろうと実家の卓球クラブでチームを結成。元ボクサー(瑛太)とコンビを組んで、ミックスダブルスの選手として全国選手権を目指すのですが……。

吉田さんが登場するのは卓球の試合。神奈川県警から出場した巡査部長の山下役で、多満子たちの対戦相手として2回登場します。パートナーは部下の佐藤(中村アン)。山下は佐藤に対して威圧感たっぷりに厳しく指示を出すのですが、2回目の試合では佐藤と立場が逆転! ヘタレぷりを露呈するというトホホな情けなさ。短い出演シーンですが、ショートパンツのユニフォーム姿も含め、吉田さんの出演シーンのインパクトは大です!
暴力団の会長役で強烈な存在感を見せる『新宿スワン』
新宿スワン
新宿歌舞伎町のスカウトマンたちの仁義なき闘いを描いた同名漫画の実写映画化。主演は綾野剛。吉田鋼太郎さんはスカウトマンたちを牛耳る、暴力団組織の会長を演じています。

新宿歌舞伎町でスカウトマンの真虎(伊勢谷友介)に風俗嬢のスカウトマンにならないかと誘われた龍彦(綾野剛)。彼は意外のもスカウトマンとしての頭角を現していきます。しかしその頃、彼が所属する会社は、暴力団の会長・天野(吉田鋼太郎)から上納金のアップを命じられたり、ライバル会社ともめたりと危ない状態が続いていたのでした。

闇社会のハードな人間ドラマを描いた本作で、吉田さんは、スカウト会社が縄張り争いをしている中で高みの見物をしている暴力団の会長・天野を演じます。自分の手は汚さない大物なので、登場シーンは高級料亭や高級クラブ。そこに天野が登場すると、ビシっと緊張感が走ります。出番はそれほどありませんが、吉田鋼太郎の存在感の大きさは短いシーンでもしっかり堪能できます。

いずれも吉田鋼太郎さんの名バイプレイヤーとしての芝居が楽しめる作品。コミカルな役から弁護士、ヤクザの親分までどんな役でもこなせる吉田さんの素晴らしさをぜひ上記5作品で楽しんでください!

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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