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キラキラの青春を一気に恐怖に陥れる「きゃああ!」と叫びたくなる青春ホラー映画特集

2019.07.17(Wed) | 斎藤香

夏はホラーの季節というわけで、若者たちが恐怖のどん底に落ちていく映画をご紹介しましょう。最新作、気鋭の若手監督作、日本映画もあり! キラキラの青春が一気に恐怖に歪んでいく5作品をどうぞ!

ホラー界期待の新人監督の才能が光る!『ポラロイド』
ポラロイド
話題のリブート版ホラー『チャイルド・プレイ』の監督に抜擢されたラース・クレヴバーグ監督が、自身の同名短編をセルフリメイクしたのが本作『ポラロイド』。アナログカメラ好きの女子高生が手に入れたカメラをきっかけに死の恐怖が広がっていく作品です。

アンティークショップで40年前のポラロイドカメラをバイト仲間からプレゼントされたバード(キャサリン・プレスコット)は、仮装パーティにカメラ持参で参加。ぼっち系女子のバードだったけど、カメラがきっかけで友達ができて楽しい時間を過ごします。しかし、そこでバイト仲間が亡くなったと知らされショック!その死にはポラロイドカメラが関係していたのです。

写真やカメラは恐怖映画によく使われるアイテムなので、そこに新鮮味はないのですが、撮られたら死に直行!決して逃れられない!ってところが本作のポイント。何も知らないヒロインのバードが死のカメラで友達と集合写真を撮ってしまい、ひとりひとりに死の恐怖が近づいていく。どこでいつ死ぬのかわからないのも怖い怖い! バードがこの死の連鎖をどう止めるのかが見ものです。

◆『ポラロイド』7月19日(金)公開
(C)2019 DPC SUB 1A1, LLC
ただ近づいてくるだけなのに究極の怖さ『イット・フォローズ』
イット・フォローズ
「何かがつけてくる」という恐怖を描いた映画『イット・フォローズ』。気鋭の若手として期待されているデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作。彼のキャリアアップに一役買った秀作ホラーです。

ジェイ(マイカ・モンロー)は好意を寄せていた男子と車で一夜を共にするけれど、彼は突然豹変し、ジェイ椅子に縛り付け、こう言うのです。「自分は“それ”に感染したせいで、ずっと何者かに後を付けられている。だから僕は“それ”を君にうつした。今度は君をつけてくるだろう。“それ”を誰かにうつせば君は助かる。殺される前にうつせ!」その日からジェイはさまざまな人物に姿をかえた“それ”に昼夜追いかけられることに……。

ヒロインが追われるだけというシンプルなホラー映画なのですが、とにかく気味が悪い。授業中、ジェイが窓の外を見ていたら遠くから大柄な人物がこちらに向かって歩いてくる。どんどん近づいてくるその姿が不気味で、「死」に追いかけられているように感じます。死の恐怖と誰かを犠牲にしないと助からないことへの苦悩を抱えたヒロインが“それ”とどう決着をつけるのか。先が読めないハラハラ感が、本作の醍醐味です。
シリーズ3作目はいちばん残酷!?『ファイナル・デッドコースター』
ファイナル・デッドコースター
『ファイナル・ディスティネーション』のヒットを受けて作られたシリーズ3作目。今度はジェットコースターでの惨劇から次々と事故死していくヒロインの仲間たちの壮絶な最期を描いています。

高校の卒業イベントで遊園地へ行ったウェンディ(メアリー・エリザベス・ウィンテッド)は、ジェットコースターのオイル漏れによる大事故を予知し、10人の仲間とコースターを降りて難を逃れます。しかし、死の運命は彼らを逃しませんでした。次々と仲間たちが事故死していくのです……。

死を回避したにもかかわらず、死の運命から逃れられない若者たちの恐怖を描いた人気シリーズ第3弾。第一作目『ファイナル・ディスティネーション』と同じ展開ですが、死者の数が増えて、死に方も残酷になっていくのがポイント。滑って転んだ拍子に咄嗟に掴んだものがスイッチになって上から物が落ちてきて……という演出はドタバタコメディでよく見ますが、それを超真面目にホラーとして仕上げたのがこのシリーズの面白さ!特に「日焼けサロンの事故死」はジワジワと死に至る分、痛さと怖さがMAXです。
オトシモノに潜む恐怖と闘う!沢尻エリカ主演ホラー映画『オトシモノ』
オトシモノ
駅でオトシモノを拾った人々が次々と行方不明になっていくというホラーサスペンス映画。まだあどけないルックスの沢尻エリカが、得体のしれない恐怖の元凶に立ち向かっていきます!

高校生の奈々(沢尻エリカ)の妹が、駅で定期を拾ったあと行方不明になってしまいます。この駅では“オトシモノを拾った人すべてが姿を消す”という怪現象が起こっていたのです。奈々は妹を探すために、車掌の久我(小栗旬)と同級生の香苗(若槻千夏)と協力して手がかりを探すうち、駅で事故死した青沼八重子の存在を知り……。

オトシモノの持ち主は誰なのか、拾うと行方不明になるのはなぜなのか……その真相があぶりだされていく展開に背筋がゾっとします。と同時に日本のホラーらしい怨念が潜んでおり、突然何かが現れる的なこけおどしの演出ではなく、真綿で首を締めるようなジリジリした恐怖がジャパニーズホラーらしさと言えるかもしれません。また沢尻エリカ×小栗旬×若槻千夏という珍しい共演が見られるのも興味深い作品です。
閉鎖的な田舎で起こったいじめと復讐の惨劇『ミスミソウ』
ミスミソウ
押切蓮介の同名漫画を実写映画化した『ミスミソウ』は思春期の中学生たちが繰り広げる残酷ないじめと復讐に身の毛もよだつサイコホラーです。

東京から田舎町に引っ越してきた春花(山田杏奈)は、クラスのボス的な存在の少女とその取り巻きから壮絶ないじめにあっていました。彼女を支えていたのは同じ転校生の相場(清水尋也)。しかし、ある日、いじめがエスカレートして春花の家は火事になり、両親は焼死、妹も重体に……。怒りが頂点に達した春花は、ついに復讐を開始するのです。

閉鎖的な田舎町で退屈を持て余したいじめ中学生の存在が恐怖! 彼らの残酷な行為を見ていると、霊よりも何よりも怖いのは情のない人間だと思い知らされます。いじめ中学生たちが、大人をバカにし、人を傷つけることに罪悪感もない姿はけっこうリアル。ゆえに、映画で起こっている殺人の数々はフィクションだからと言い切れない怖さがあります。エグくて残酷なので、それなりに覚悟して観てください。

まったく怖さの質が違う青春ホラー5作品。打ち上げ花火のようなド派手な恐怖シーンがあれば、残酷極まりないシーンもあって、見ながら「キャーキャー」言っちゃいそう。猛暑日は5作品を一気見してもいいかも。かなり涼しくなると思いますよ。

Writer | 斎藤香

映画ライター 映画誌の編集者を経てフリーに。映画レビュー、監督&俳優へのインタビュー、書籍ライティングなどで活動中。映画のほかには教育関連の取材執筆もいたします。好きな監督はウディ・アレン、トーマス・アルフレッドソン、アルフレッド・ヒッチコックなど多数。

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