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続々と主演作が公開される勢いのある若手女優・松本穂香 出演映画

2019.09.18(Wed) | 清水久美子

朝ドラ「ひよっこ」で注目を集め、TVドラマ「この世界の片隅に」の主人公に約3,000人の中から選ばれ熱演した松本穂香。今後も続々と主演作が待機中の彼女は今、最も勢いのある若手女優の一人と言えるでしょう。9月20日から長編劇映画初主演作『おいしい家族』が公開されるにあたり、青山シアターで見られる彼女の出演作を紹介したいと思います。

個性的な顔ぶれの中でヒロインを好演『おいしい家族』
『おいしい家族』ポスタービジュアル
2015年のふくだももこ監督による短編映画『父の結婚』を、ふくだ監督自身で再構築した長編初監督作。自分を見失ったヒロインが、故郷の島で周囲の人々の温かさに触れていきます。

銀座の化粧品売り場で働く橙花(松本穂香)は仕事がうまくいかない上、結婚生活も順調にいかず、夫と別居中です。都会での生活に疲れ切っていた彼女が、母の三回忌で故郷の離島へと帰ると、父・青治(板尾創路)が亡き母の服を着て待っていました。「父さん、母さんになろうと思う」と言う父に唖然とする橙花。さらに、父は女子高生の娘がいる中年男の和生(浜野謙太)と結婚して家族になると告げるのですが…。

島の人々が誰も父の言動を否定することなく、おおらかでいる様子を見て、徐々に自分自身も変わっていくヒロインを好演する松本。人と違っていたっていいんだと肯定してくれる素敵な本作で、短編『父の結婚』から引き続き父を演じている板尾が魅力的です。ふくだ監督が「私の思うユートピアを描きました」と語る『おいしい家族』。ぜひ、『父の結婚』とあわせてお楽しみください。

◆『おいしい家族』 9月20日(金)全国ロードショー
(C) 2019「おいしい家族」製作委員会
配給:日活
出演:松本穂香 板尾創路 浜野謙太 監督・脚本:ふくだももこ 音楽:本多俊之
こんなブッ飛んでる松本穂香は見たことない!『アストラル・アブノーマル鈴木さん』
アストラルアブノーマル鈴木さん
“夜の連続YouTube小説”と題され、配信された連続ドラマ全17話を再構築して映画化したヒューマン・コメディ。松本が、残酷な運命のいたずらによって、田舎でYouTuberとして生きる主人公をエキセントリックに演じています。

娯楽施設もなく、Wi-Fiスポットすらない絶望的な田舎で、自らの運命を呪いながらYouTuberとして生きている鈴木ララ(松本)。一卵性の双子の妹リリ(松本=二役)は東京で女優として成功しているのに、ララはシングルマザーの母と引きこもりの弟と共に暮らし、退屈過ぎる毎日に辟易しています。そんなララに、テレビの取材の話が舞い込むのですが…。

松本が、体当たりの動画を配信するYouTuberと、人気女優の二役に挑戦。テレビや映画、CMのイメージから全く想像できないブッ飛んだ演技に驚きつつ、シュールな笑いを提供してくれる彼女の姿は必見です。
等身大の女子高生役が印象的『名前』
名前
直木賞作家・道尾秀介が書き下ろしたオリジナル原案を基に映画化したヒューマン・ミステリー。全てを失った中年男性と、心の拠り所を探す女子高生との、哀しくも温かい絆を描いています。

都会を離れて、茨城に家を借りて住んでいる正男(津田寛治)は、自分の名前や身分を偽って生きています。ある日、正男の職場に見知らぬ女子高生・笑子(駒井蓮)がやって来て、正男の家に入り浸るようになります。彼女は正男が周囲に名前を偽っていることを知っていると告げますが、自分が何者なのか、何が目的なのか明かさないまま、正男と一緒に過ごすようになっていきます。正男はそんな笑子を次第に受け入れ、娘と共にいるかのような幸せを感じ始めるのですが…。

正男の人生に何が起きたのか、笑子はなぜ正男に接触したのか? それが少しずつ明かされていくミステリー。松本は、笑子の同級生・小幡理帆役で、恋愛に悩んだり、友達と衝突したりする等身大の女子高生を演じています。
瑞々しい女の子役で出演『チワワちゃん』
チワワちゃん
ある仲間の死に直面し、心が揺れる二十歳前後の若者たちの姿をエモーショナルに描く青春映画。斬新な映像と音楽を背景に、門脇麦をはじめとする注目の若手俳優たちが共演しているのが見どころです。

「東京湾バラバラ殺人事件」の被害者の身元が判明し、「千脇良子・20歳・看護学校生」だと報道されますが、ミキ(門脇麦)はまさかその被害者が自分の知っている「チワワちゃん」(吉田志織)のことだとは思いませんでした。ファッション雑誌のライターのユーコ(栗山千明)からチワワの追悼記事の取材を受けることになったミキは、一緒に遊んでいた仲間たちに改めてチワワとの思い出を聞きに行くと、仲間たちの記憶の中のチワワは、それぞれ全く違う印象でした…。

岡崎京子による短編コミックの映画化である本作で、仲間の一人を演じた松本は後半に登場しますが、割と派手なキャラクターが多い中で、瑞々しい演技が印象に残ります。
髪色を明るくして元気な明るいファミレス店員を演じる『恋は雨上がりのように』
恋は雨上がりのように
登場人物たちの不器用で真っ直ぐな想いを丁寧に繊細に描き出す青春ラブストーリー。眉月じゅんによるコミックが原作。

17歳の女子高生・橘あきら(小松菜奈)が恋をしたのは、バツイチ子持ちの45歳のさえないファミレスの店長・近藤正己(大泉洋)。アキレス腱のケガで陸上の夢を絶たれてしまった時に、偶然入ったファミレスで近藤が優しく声をかけてくれたのがきっかけでした。その店でアルバイトを始めたあきらは、近藤に想いを告白するのですが…。

あきらと同じファミレスでバイトしている女の子を演じている松本は、茶髪に染め、明るいイメージのキャラクターに扮しており、他の作品とはまた違った印象を与えることに成功しています。

2019年は、『おいしい家族』のほか、わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい等の主演映画の公開が決まっている松本穂香。作品ごとに様々な顔を見せ、高い演技力を発揮する彼女の出演作を、青山シアターでぜひチェックしてみてくださいね。

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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