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こんな実写化が見たかった!独特の魅力を放つ人気コミック原作の映画

2019.10.30(Wed) | 清水久美子

人気漫画が実写映画化されることは結構ありますが、いわゆる一般的な青春ラブストーリーや、アニメ化されるような有名バトル系ではなく、ややマニアックな、独特の魅力に溢れたコミックの実写化って気になりませんか? 今回はそんな作品を5本集めてみました。

人間が猫になって大奮闘『トラさん~僕が猫になったワケ~』
トラさん
いい加減で能天気な売れない漫画家が猫の姿になって、家族のもとに現れるハートフルなファンタジー・コメディ。

妻と娘への愛情は誰にも負けないけれど、ダメ男感の強い漫画家・高畑寿々男。ある日、交通事故に遭って死んでしまった寿々男は、“あの世の関所”の裁判長から「1カ月で過去の愚かな人生を挽回せよ。但し、猫の姿で」という判決を下されます。愛する家族のために心を入れ替え、挽回することを決意する寿々男でしたが、猫の“トラさん”として家族に飼われることになるものの、言葉も通じず、どうしたらいいか分かりません。タイムリミットが残り1日と迫る中、寿々男が最後に起こす奇跡とは…?

主人公を演じるのは、Kis-My-Ft2の北山宏光。原作漫画(「トラさん」板羽皆)を読んだ時に、寿々男のビジュアルが自分に似ていると思ったという彼は、役をイメージしやすかったそうです。映画初出演にして初主演が猫の役という、キュートだけど難しい役柄を見事に好演しています。一見、シュールな世界観のようで、号泣必至の本作は、実写映画化大成功なのではないでしょうか。
イケメン宇宙人たちのキャスティングが絶妙『劇場版 ドルメンX』
ドルメンX
地球を侵略しに来た宇宙人が、侵略の方法として「アイドルになる」ことを思いつき、あらゆる試練を乗り越えていくスポ根系アイドル青春コメディ。原作は高木ユーナの「ドルメンX」。

ある惑星から地球にやってきた宇宙人、隊長(志尊淳)・イチイ(浅香航大)・ニイ(小越勇輝)・サイ(堀井新太)という4人の男子と、アイドルヲタク女子のヨイ(玉城ティナ)。ヨイの誘いで男性アイドルグループのライヴを見に行った4人は、「地球一のアイドルになって地球人の心を掴めば、地球を侵略できる」と考え、無謀にもアイドルへの道を目指し始めます…。

いかにも漫画の世界、と思って侮ってはいけません。歌にダンスに作曲にと、一から学んで挑戦していく宇宙人たちの一生懸命な姿に引き込まれ、いつの間にか感動の渦に巻き込まれていることに気づきます。自分たちはイケメンだからアイドルになるなんてチョロいと言い出す宇宙人たちを難なく演じる志尊淳らや、彼らのマネージャーとなって奔走する、可愛すぎるヨイに扮する玉城ティナは実写化にピッタリで、キャスティングに成功した映画になっていると思います。
女性コミックのエロティックな描写も実写化で表現『ピース オブ ケイク』
ピースオブケイク
恋愛体質で、すぐに男性と関係を持ってしまう主人公が、彼女のいる人を好きになって、カッコ悪くても夢中で恋をする姿を描くリアルなラブストーリー。恋愛漫画の名手・ジョージ朝倉の同名コミックの実写映画化。

25歳の梅宮志乃(多部未華子)は、恋愛も仕事も流されるまま、なんとなく生きてきました。このままじゃいけないと思い立った志乃は心機一転、引っ越しをしたところ、隣人の京志郎(綾野剛)に一目惚れ。親友のオカマの天ちゃん(松坂桃李)とナナコ(木村文乃)は志乃の恋を応援してくれますが、京志郎には同棲中の彼女・あかり(光宗薫)がいて…。

ヒロインを演じる多部未華子が、女性コミックで描かれるエロティックなラブシーンにも挑み、綺麗ごとだけではない男女の関係や恋愛の生々しさも表現しており、女性の共感を呼ぶこと請け合いです。志乃が想いを止められなくなる京志郎役の綾野剛の色気も、実写化ならではの魅力。また、売れっ子俳優・松坂桃李が“オカマの天ちゃん”を好演しているのも印象的で、演技派であることを証明した作品としても知られています。
見事なまでに再現され、原作愛に溢れた傑作『帝一の國』
帝一の國
独特の魅力を放つ人気コミック原作の実写映画化と言えば、『帝一の國』を挙げないわけにはいきません。古屋兎丸の漫画「帝一の國」の熱心な読者だった菅田将暉が、「帝一を演じられるのは自分しかいない!」と熱烈アピールして、見事、主役を射止めただけに再現度がハンパない異色の爆笑コメディ。

日本一の名門・海帝高校。ここで生徒会長を務めれば、将来の内閣入りが確約されているため、首席で入学した赤場帝一(菅田将暉)は生徒会長を目指し、「総理大臣になって、自分の国を作る」という野望に燃えています。勝ち残るために手段を選ばず、ライバルを蹴落とし、なりふり構わず行動する帝一。いよいよ幕を開ける“命がけ”の生徒会選挙の行方は…?

菅田将暉だけではなく、野村周平や間宮祥太朗、志尊淳らのキャラクターなり切り感は本当に素晴らしく、何度観ても飽きることのない傑作映画として仕上がっています。原作愛に溢れた実写映画化作品として、心からお薦めしたい1本です。
徹底した体作りで伝説のコミックの主人公になり切る『HK/変態仮面』
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鍛え抜かれた肉体で、人間離れしたキャラクターを作り込み、役になり切って熱演した主演の鈴木亮平に脱帽する、驚くべき実写映画化作品。この原作漫画(「究極!!変態仮面」あんど慶周)を実写化できたことが、いまだに信じられないです。

ドMの刑事とドSの女王様の間に生まれた、正義感の強い高校生・色丞狂介(鈴木亮平)は、マスクと間違えて女性用パンティを被ってしまった瞬間、経験したことのないエクスタシーを感じ、自分の中で眠っていた、両親から引き継いだ血が目覚めます。狂介は潜在能力が100%覚醒した“変態仮面”に変身して、超人的な力で悪を倒していくようになり…。

続編HK 変態仮面 アブノーマル・クライシスも作られ、引き続き鈴木亮平が主人公を力演。アメコミヒーローに匹敵するような世界水準の肉体を目指して、前作よりも体を一回り大きくしたという鈴木は、新しいアクションに挑戦するために、クランクイン1ヵ月前から社交ダンスに通ったそうです。彼はまさに、漫画から飛び出してきたような主人公で、原作ファンを大いに喜ばす実写化作品になっています。

原作ファンも思わず唸るような実写化作品を5本紹介しました。とにかく個性的な映画ばかりなので、泣いたり笑ったりしながら面白さを堪能してみてくださいね!

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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