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綾野剛のいろんな顔を楽しもう! 出演映画4選

2019.11.27(Wed) | 清水久美子

数多くの作品で、心優しい好青年からアブナイ男まで、ありとあらゆる役を演じる演技派俳優・綾野剛。今年・2019年に出演した『楽園』と『閉鎖病棟―それぞれの朝―』では、両作とも心に問題を抱え、どちらかと言うと弱い(優しい)イメージの青年を演じていたのが印象的でした。今回は、この2作でのイメージとはかけ離れた雰囲気の綾野剛の演技を見ることができる映画を、青山シアター配信中の彼の出演作品の中から4本紹介します。

美しい綾野剛を見られる『シャニダールの花』
シャニダールの花
極少数の限られた女性の胸にだけ咲く美しい花。その不思議な現象をめぐるファンタジー・ミステリー。綾野剛は、研究所に勤める若き植物学者を演じています。

女性の胸に芽吹き、満開時に採取されたその花の成分は、画期的な新薬の開発に繋がるとされ、億単位で取引されていました。その花について秘密裏に研究が進められる中、提供者のケアを担当するセラピストとして配属された響子(黒木華)。花の研究に没頭する植物学者の大瀧(綾野剛)は響子と恋に落ちますが、提供者の女性が謎の死を遂げる事件が連続して発生し、大瀧は研究所に対して不信感を抱き始めます。一方、響子は花の魅力にどんどんのめり込んでいくのですが…。

全体的に妖しいムードが漂う『シャニダールの花』。悩める植物学者を演じる綾野は、彼の出演作の中でもかなりの美しさを発揮しています。彼が、響子や提供者の女性たちの中で翻弄されていく大瀧を演じる本作は、綾野のイケメンぶりを見られる映画と言っても良いでしょう。
チャラいけど憎めない男を演じる『白ゆき姫殺人事件』
白ゆき姫殺人事件
湊かなえのベストセラー小説を映画化したサスペンス・ミステリー。美人OL惨殺事件を語る人たちの、それぞれ異なる視点が興味深い秀作です。本作で綾野剛は、ちょっとチャラい感じのテレビ番組ディレクターに扮しています。

国定公園「しぐれ谷」で、誰もが認める美人OLの三木典子(菜々緒)が全身をめった刺しにされた上、燃やされるという惨殺事件が起きます。情報提供を受けた、テレビ局でワイドショーを制作するディレクターの赤星雄治(綾野剛)は、典子の周囲の人たちに話を聞くうちに、典子の会社の同期で、典子とは対照的に地味で特徴のないOL・城野美姫(井上真央)が疑われていると知り、そのネタで番組を作るのですが…。

噂話がSNSで拡散されることの恐ろしさを描いている『白ゆき姫殺人事件』。綾野が演じる赤星は、裏を取る前に無責任にツイッターに投稿するなど、注目されたい願望が強い、どうしようもない男。でも、なぜか憎めない赤星を好演する綾野は、演じるキャラクターをどこかチャーミングに見せています。
筋肉隆々のヌードも披露『亜人』
亜人
桜井画門による大ヒット漫画の実写映画化。絶対に死なない新人類“亜人”の運命を描いたSFサスペンス・アクション。綾野剛は、国家に対してテロを繰り返す最凶の亜人を熱演しています。

永井圭(佐藤健)は、病気の妹・慧理子(浜辺美波)を救うために研修医になりますが、事故に遭って死んでしまいます。ところが、その直後に生き返った圭は亜人と発覚し、国家の非人道的な実験のモルモットにされます。そんな圭の前に、人類に牙をむく亜人最凶のテロリスト・佐藤(綾野剛)が現れるのですが…。

“国獲りゲーム”を始める佐藤に、同じ亜人でも共感できない圭。原作では初老という設定の佐藤を軽快に演じる綾野は、佐藤健と共に激しいアクションに挑戦。白髪交じりのヘアスタイルの役ですが、マッチョなナイスバディの佐藤に扮する綾野は、劇中、鍛え抜かれた裸体も披露しています。
年上の女性に惹かれる年下男子の役が新鮮『夏の終り』
夏の終り
瀬戸内寂聴の100万部を超えるロング・ベストセラー小説が、発売から50周年の節目の年に満島ひかり主演で映画化。年上の男との穏やかな愛の生活と、年下の男との激しい愛欲の狭間で揺れる、自らの女の業に苦悩するヒロインを描いています。

妻子ある年上の作家・慎吾(小林薫)と長年一緒に暮らしている知子(満島ひかり)。妻のいる家と知子の家を週にきっちり半々、行き来する慎吾との平穏な生活に満足していると思っていた知子でしたが、年下の木下涼太(綾野剛)と関係を持ち、知子の生活は微妙に狂い始めていきます…。

綾野剛は、知子を激しく求め、嫉妬と孤独に苦しむ涼太を演じています。知子に振り回されながらも、惹かれるのを止められない、捨てられた小犬のような表情を見せる綾野の演技は新鮮で、魅力的です。

作品ごとに、演じる役に没頭しているように見える綾野剛。そう感じるのは、毎回キャラクターになり切る高い演技力があってこそなのだと思います。今回、紹介した4本の映画でも、それぞれイメージが重なるところのない役柄に扮しているので、彼のいろいろな顔を楽しめます。ぜひ、青山シアターでチェックしてみてください。

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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