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女が憧れ羨む女、妬まれるほどの美女…ちょっと怖い女の世界

2020.03.04(Wed) | 清水久美子

女性同士のお付き合い。友達でも同僚でも先輩後輩でもママ友でも、共感し合って仲良くしたいものですよね。でも、マウンティングしてくる人や、利用しようとしてくる人も存在するのがリアルな世界。みんなが憧れるような美女が一人いるだけで、そこには何かが・・・。今回は、そんなちょっと怖い“女の世界”を描いた映画を紹介します。

ゴージャスな美女と親友になった先には…『シンプル・フェイバー』
シンプル・フェイバー
洗練された美女と親しくなったシングルマザー。先の読めないスリリングな展開と驚きのラストで大ヒットを記録した、女と女のジェットコースター・サスペンス映画。原作は、出版前に映画化が決定して全米で話題を呼んだ小説「ささやかな頼み」(東野さやか訳/ハヤカワ文庫)。

ニューヨーク郊外に住むステファニー(アナ・ケンドリック)は、事故で夫を亡くし、保険金を切り崩しながら子供を育てているシングルマザー。彼女は育児や料理についてのブログを運営している朗らかな女性で、ママ友のエミリー(ブレイク・ライヴリー)と“親友”になります。エミリーは華やかなファッション業界で働くゴージャスな美女で、作家の夫がいます。ある日、ステファニーはエミリーの子供を預かりますが、その後エミリーが失踪。ステファニーがエミリーを捜索する中、ミシガン州で彼女を目撃したという情報が入り…。

親友と言いながら、エミリーはステファニーが自分の言いなりだと思って利用したり、ステファニーはエミリーがいなくなった途端に彼女のポジションに居座ろうとしたりなど、仲が良いように見えても、一皮めくれば怖い女同士の関係が描かれています。
いない時は悪口を言われている!?『女々演』
女々演
高校の演劇部を舞台に繰り広げられる、女子高生たちの嘘と本音が渦巻く青春ストーリー。

演劇部として最後の文化祭での上演を目前に控えた、部長の沙彩(福原遥)をはじめとする部員たちは、本番3日前に突然、絶対的ヒロインのひかり(玉城ティナ)が芸能界を目指すために退部したことを知ります。沙彩はひかりが演じるはずだった白雪姫役を投票で決めようと、蒼生(矢倉楓子)、胡桃(小野花梨)、美紅(齋藤美咲)に提案。本当は誰もがヒロインを演じたいのに、お互いの腹を探り合う4人でしたが…。

スクールカーストの下位にいることを意識しながらも、「この中では自分の方が上」だと思いたい女子たち。演劇部内のLINEグループには、全員参加のもの以外に実は何種類もあり、ひかりを除く4人のグループではひかりの悪口で盛り上がり、そこからさらに沙彩を除く3人のグループもあるなど、いない人の陰口が怖すぎます! 「見た目が可愛い」「男と付き合ったことがある」といった何らかの理由でマウンティングする女子高生たちのリアルな本音が赤裸々に描かれます。
自分を超える美女が現れたら…『ネオン・デーモン』
ネオン・デーモン
「ドライヴ」のニコラス・ウィンディング・レフン監督がエル・ファニングをヒロインに迎え、“悪夢”のようなモデル業界を艶やかに描いた衝撃作。ホラー要素のあるスリラー。

特別な美しさを持った16歳のジェシー(ファニング)は、トップモデルになる夢を叶えようと、田舎町からロサンゼルスへとやって来ます。瞬く間に一流デザイナーや有名カメラマンを夢中にさせ、仕事を手に入れていくジェシーに、ほかのモデルたちは激しい嫉妬を抱きます。ジェシーは壮大な野心を目覚めさせていきますが、彼女に仕事を奪われたモデルたちは常軌を逸した復讐を仕掛け始め…。

美しい女性ばかりのモデル業界に、自然なままの輝く美を持つジェシーが現れ、自信を失っていくライバルたち。十分な美女であっても、転落の危機に瀕した途端、想像を絶する行動を起こしてしまいます。こんなに怖い女の世界は、これまでに見たことがないです。美女たちの究極の恐怖の世界を本作で体験してみてください!
みんなが彼女の言うことを聞いてしまう…『渇き。』
渇き。
『告白』の中島哲也監督が、第三回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の「果てしなき渇き」を原作に、新人(2014年公開当時)の小松菜奈を大抜擢。主演に役所広司、共演に妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、オダギリジョー、中谷美紀ら豪華実力派俳優が集結した衝撃ミステリー。

元刑事の藤島昭和(役所広司)は、出会った者全てを魅了する容姿端麗で優等生の娘・加奈子(小松菜奈)が失踪したことを知ります。自分の行動が原因で家族が破綻し、離婚した藤島は、加奈子と暮らしていた元妻から娘の行方を探してほしいと相談されます。藤島は片っ端から聞き込みをして、加奈子の行方を調査し始めると、今まで知らなかった娘の驚くべき生活が明らかになっていき…。

今では売れっ子女優となり、主演作『溺れるナイフ』や、『糸』『さくら』といった待機作もある小松菜奈が、新人とは思えない熱演ぶりで誰もが認める美少女に扮しています。周囲の女性たちは嫉妬しながらも「彼女に何かを頼まれたら断れないし、彼女に好かれたい」と思ってしまうような強い魅力を持った美女。そういう女性こそが一番怖い…。そんな美女の予測不能な言動が綴られた映画です。

現実世界での女性同士の対立は絶対に避けたいですが、映画を見て疑似体験するなら、怖いもの見たさで楽しめるし、「美女って怖~い!」と堂々と言えるのも映画鑑賞の醍醐味。ぜひこの4本をご堪能ください♪

Writer | 清水久美子

映画・海外ドラマ・音楽ライター。昼はメーカーでOL、夜は音楽雑誌の編集アシスタントをこなした後、パソコン雑誌で編集業務に就く。その後フリーライターとなり、俳優や監督・ミュージシャンのインタビュー、執筆に日々奔走。試写室通いで時には1日4本の映画を観ることも。移動中もスマホは目が疲れるので、いつもポータブルDVDプレイヤー持参で何かしら観ています。

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